宇宙コーヒー豆の独占から人類を救う『Astro Prospector』にローグライトなモードが追加されてたのでやってみた感想。
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いわゆるBrotatoやVampire Survivorsに類するゲーム性で、操作は主に移動で攻撃はほぼオートでやってくれる1ステージ数十秒から数分の弾幕シューターになっている。
特徴的なのはこのジャンルでは定番なランダム性のある強化・ビルド要素を排除し、収集した素材で永続的な強化を積み重ねていく成長要素に重きを置いた部分だった。
そんなAstro Prospectorに毎プレイ状態リセットされ、ランダム性のある強化要素でクリアを目指すモード『エンドレス・コーヒー』が最近追加された。
・ゲームの流れ
初期能力の異なる9種類の機体(条件を満たしてアンロックしていく)から1つ選び、通常モードと同じようにステージを攻略。
ステージクリアしたら3つの戦利品候補から1つを選び獲得。
さらにショップで素材を消費することで戦利品を獲得できる。買い物が終わったら出発して次のステージへ。
これを繰り返して21ステージを生き延びたらクリアとなる。その後もエンドレスモードに挑戦できる。
・雑感
基本的な遊びの部分は通常モードと同じだから普通におもしろいのは変わらず。
1プレイ数十秒~数分で命の軽かった通常モードより、1プレイ約40分の挑戦がリセットされるプレッシャーが与えられるようになった。
9種の機体はすべてアンロックしてないけど、初期武器がレーザー、ビーチボール、落雷と個性的で攻略のやり方が機体によって異なることが容易に想像できる。
ビーチボールはサッカーみたいに自機でボールを蹴飛ばして敵にぶつける難易度の高い操作性が求められそうな武器で、一度だけ使ってみた感じ難しすぎてクリアできる気がしなかったけど、既にアップデートでナーフされていたから実は強い武器のようだ。
ローグライトなランダム戦利品やショップ要素はよくある形式なので真新しい部分は無し。
序盤ステージは敵も少ないために収集できる素材も少なく強化幅が地味で、ステータス上昇より追加武器とスキルの選択が重要なパートだと思う。徐々に敵の数と収集できる素材が増えて、後半になるほどステータス上昇の幅が大きくなって気持ちよくなれる。
武器枠が限られてて、いっぱいになると武器が選択肢に出なくなるから繋ぎの武器が選択できないのは微妙かな。入れ替えできるようになってくれないと弱いと判断された武器(個人的にはタレット)は一生使われないと思う。
先に書いたように、序盤はステータスの強化幅が小さくて爽快感を得られるまで時間がかかり、性能の良い強化アイテムを引くにはLCK(運)を上昇させる必要がある。なので、LCKを集めるのが最適解という結論に至ってしばらく強化を実感できない我慢の時間になってしまった。バランス調整でLCK上昇量の微ナーフがされてたけど、我慢の時間が増えただけでLCKが重要なのは変わっていなかった。ナーフされたってことはLCKブーストはきっと正解だったんだろう。
確立されたゲーム性だから一定の楽しさはあるものの、約40分のエンドレス・コーヒーで元々あったクラシックモードの最終強化状態に追いつけそうにないから爽快感は物足りなく感じた。
エンドレス・コーヒーモードの経験値を得てアップグレードがアンロックされていく形式だから、もっとやり込めばバランスぶっ壊すように気持ち良くなれるものが手に入るかもしれないけど、どこまでいってもクラシックモードの最終状態がゴールに近いだろうから新鮮さはない気がする。
強化を積み重ねて限界を見せてくれるクラシックモードと、限界を目指すローグライトなモードを両立させる難しさを感じた。