見下ろし視点のポイント&クリックで操作するクラシックな雰囲気のあるタクティカルRPG『Encased』の序盤をプレイした時点のレビュー。
基本となる探索中はクリックした地点には移動、物をクリックしたら何かしらアクションを起こす。インタラクトできるものはたくさんあって、あれもこれも調べていたらキリがないほどある。
会話の選択と行動によって人間関係は細かく変化し、物語はプレイヤーによっていろいろな方向に進んでいく。
戦闘パートはターン制のタクティカルバトルに移行。ターン中にAP(アクションポイント)の値だけ行動できる。ドラム缶を銃で撃ったら爆発したりと環境を利用する戦略性のあるゲームシステムになっている。
ゲーム性は自分が経験してきたものではDivinity: Original Sinがとても近い。
あれも通常はポイント&クリックで自由に行動しながら、戦闘に入ったらターン制タクティカルバトルになるタイプで環境を利用するのが戦闘の肝になっていた。
武器を持ったまま人に話しかけたり、人の持ち物に勝手に触れようとしたら怒られたりするのも同じ。
Encasedは注意されるだけで、好感度が下がったり敵対して戦闘に入らないだけDivinityよりだいぶ優しく感じるけど、うっかりNPCに攻撃しようものなら周辺の中立NPCが一斉に敵対して袋叩きにされるので、ふざけていると取り返しのつかないことになるから慎重に行動しないといけない。
選択肢を間違えたらいきなりゲームオーバーになったりもするから、この手のゲームは小まめなセーブが重要だね。
少しプレイしただけでも感じるゲーム難易度の高さで、4段階ある難易度一番下のストーリーモードでも恐らくは楽には攻略できないと思う。
誰が何の目的で作ったのかわからない未知の巨大人工遺物「ドーム」が発見された世界。
ドームの探査と開発をしている大企業クロノスの勢力の1つに加わり、ディストピアの世界を生き抜いていく物語になっている。
勢力は5つあって、ゲーム開始時のキャラクター作成で1つを選ぶ。
シルバーウィング:クロノスの管理、官僚部門
ブラックウィング:クロノスの軍事、警察部門
ホワイトウィング:クロノスの科学者
ブルーウィング:クロノスの技術者
オレンジウィング:元囚人、雑用や被験者要員
選択した勢力によって立場が変わって、選択肢に違いがありストーリーの進め方に変化があるようだ。初期のステータスボーナスにも影響する。
ステータス振り、習得するアビリティは幅広い成長要素があってロールプレイが楽しめる。
SF世界観や複雑なキャラクターの成長要素はフォールアウトに近いかもね。ゲームシステム部分も最近の3Dオープンワールドになる前の初代フォールアウトに影響を受けていそうではある。
お試しの序盤プレイでは器用さと運にステータスを偏らせたオレンジウィング所属の犯罪者ロールプレイにしてみたんだけども、ちょっとNPCにいたずらしてみたらしっかり評判が下がった。
犯罪スキルがあってロールプレイできるわりに、悪いことをしたらちゃんと悪いことが起こるのは当たり前といえばそうなんだけど、ロールプレイがやり辛くなるものだ。
その分、スリとかして正義マンプレイとは違った稼ぎ方ができるようになるだろうが、まだそこまで出来てないからこれからの成長に期待しよう。
システムメッセージで「あなた」と言われたとき、会話中の相手のことを言っているように見えて実はプレイヤーのことを言ってることがあったりと紛らわしいときはあるものの、日本語翻訳はほぼほぼ問題ないかな。それより専門用語が結構多くて、ストーリーをしっかり追いたいならメモを取らないと大変そう。会話中の用語にカーソルを合わせるとTIPSが見れるものはある。
先に書いたようにインタラクトできる人と物はとても多い。
世界設定の理解のための会話は多く、深くまでシナリオを知りたいという興味がないと序盤はかなりダレる。気にせずにすっ飛ばしてもいいかもしれないけど、たまに物語を進めるための重要な会話があったりするから気を付けないとな。
親切なミニマップの誘導はないが、メニューのデータを見れば進行中クエストの詳細や自分が辿ってきた軌跡が残っているから見直すとヒントになるだろう。
下から2番目の難易度ジャーニーではじめてみたけど、独特なゲーム性に不慣れな部分とステータス割り振りで戦闘を疎かにしたせいもあって序盤から苦戦してる。
隅々まで探索するとたっぷり時間かかる反面、必要なとこだけ探索するならサクサク進みそうだし、大体のゲームの流れを掴んできた頃にやり直してみようかな。