うろ覚えな前作設定や後で見返せない会話シーンなど記憶が曖昧な情報があるけどストーリーを納得するため自分なりの設定まとめと考察をしてみる。

※ストーリーの重大なネタバレを含みます

穢れ

かつて滅んだ古の民が残した呪いのようなもの。
死の雨に含まれ人間を穢者(不死の化け物)に、ホムンクルスを暴走(根源の魂を蝕み狂う)させる。
煙の国は天傘の塔によって死の雨を凌いでいたが地下に溜まった穢れが下層から煙となって噴出した。
穢れは古の巫女の奇跡によってのみ浄化できる。

死の雨によって滅びた果ての国(前作の舞台)と違って煙の国は技術力が高かったのか天傘の塔、静寂の光(穢れの影響を和らげる魔道具)など対応が辛うじて間に合っている。

ホムンクルス

魔術を施して生み出された人口生命体。
魔力を供給することで生存し、定期的な調律によって制御される。
天傘の塔が展開している魔力結界から降り注ぐ粒子がホムンクルスの魔力源となり、魔力供給を行わなくても稼働できている。

ホムンクルスは人口生命体だけど魂の保存と複製という技術を用いているから肝心の魂は元人間なんだろう。この技術はアベリアの行っている魂移しが元になっている気がする。
煙の国は巫女の浄化ができないため穢者になった元人間をホムンクルスの生体として再利用している。非人道的な感じはするけど不死の化け物を処分する方法がないから仕方ないともいえる。

フロスト家

古の民の生き残りアベリアを領主とする魔術師の一族。
アベリアは肉体を移しながら魂を繋いで生き延びており後継者はリリアだった。つまりアベリアが次の器になる予定だったがミリアスの死神の手にかかり殺されてしまう。

・アベリアについて
アベリア暗殺の詳細はよくわからないままなんだけどローナの回想(少女の記憶)とヨーランの会話から推察してみる。
『ヨーランの手記2』ではミリアスの死神の暴走とリリアの調律失敗が原因とあるけど、実際はアベリアの魂移しの儀を止めるため=リリアを守るためにミリアスの死神がアベリアを殺そうとし、リリアはそれを止めようとしたが失敗したのではないか? ただ不完全ながらアベリアの魂はヨーランの中に入って生き延びた。
ライラックの存在を知ったとき、ヨーランの中にいたアベリアの魂は歓喜したに違いない。

・ライラックについて
リリア、ノラ、ラーシュの最下層調査のとき根源の地で発見した古の巫女の末裔。
フロストの屋敷に連れて行かず秘密裏に育てられたのはアベリアにバレると巫女の力を持つライラックが器として狙われることを恐れたのだと思われる。

『穢れた予言書』を見るに、穢れによって侵略者(現代の人間)が滅んだあとに目覚めて古の民を再興する役目だったのだろう。

・リリアについて
出自は不明だけど高い調律師の才能と穢れの耐性を持つアベリアの器候補だった。
アベリアやギルロイから結界のある根源の地へ逃げ延びたんだと思うが、根源の魔力に繋がっていたのは根源の魔力の穢れを抑えて魔力結界の維持をしようとしていたんだろうか?

・ホムンクルスと調律師の歴史
ホムンクルスの調律をするようになってから穢れに耐性のある魔術師は調律師という役割も持つようになる。ヨーランが二代目調律師長であることからホムンクルスが造られたのは近年の話だと思われる。

ミリアス家

ケイン・ミリアスを領主とする魔工技師の一族。
ホムンクルスを生み出し、天傘の塔を建設し、静寂の光を製造した煙の国繁栄の柱となっている。

・ケインについて
天傘の塔を建設させた煙の国の救世主と言っていいかもしれない。天傘の塔の維持・管理はケインかその複製生体のギルロイ、マグノリア(ノラ)のみできる。
最後に残した「人を信じるな」という言葉は穢者の影響かデクランの危うさを知っていたからか? 弟のデクランに天傘の塔の維持・管理の資格を与えず次期領主に任命もしていないことから後者かもしれない。ケインが息子のモトリーに言及するものがないからどう思っていたのか何もわからないけど資格を与えなかったのは負担を与えたくなかったともいえる。

『ギルロイの連絡用端末』によると魔力結界の維持には大きな負担がかかり、分身同様のギルロイの身を案じて後継ホムンクルス=マグノリアを用意している。ただ、そのギルロイは自分の妹同様のマグノリアの身を案じて魔力結界の維持をさせなかった。

・ギルロイについて
ケインの意思を継いで天傘の塔の魔力結界の維持を続け、ケインが恐れていた死の雨の中でも生き残れるフロスト家を危険因子として殺していた。恐らくそれがフロスト家とミリアス家の内戦。
その後、変異体となって定期的に体の装具を換装することで穢れの浸食を遅らせていたけどいつか限界が来ていたに違いない。

・マグノリア(ノラ)について
ギルロイの補佐、後継のホムンクルスとして製造される。
監視のためにフロスト家に送り込まれたがリリア、ライラックと関わり心情に変化があった。

ミリアスの死神と呼ばれた理由は不明。
→ 戦闘能力の高さから呼ばれてただけ?
→ ギャラリーのキャラデザやボツ案の姿を見るとメインウェポンが鎌だったようだからその見た目から?
→ アベリア生存中から呼ばれていたからアベリア暗殺が原因ではないだろうが、暗殺をきっかけに強く印象付けられたともいえる。

エンディング

・エンディングA
ノラが魔力結界の維持を引き継ぐもギルロイがやっていた頃と変わらない現状維持のままで根本的な解決にはならない結末。

・エンディングB
根源の魔力をすべて解放することで死の雨を消し飛ばすという力業。
ただし魔力結界がなくなったことでホムンクルスへの安定した魔力供給手段もなくなってしまう。人間が穢者になる心配はなくなり変異体となったホムンクルスが止まるのはいいだろうけど、それ以外の正常なホムンクルスへの魔力供給をどうするかという問題は残っている。
前作果ての国の魔術師や魔女の魔力と異なり、この国の魔力は根源の魔力か魔石という媒体が必要そうだから魔石の採掘をやらないといけないと思われる。それも有限だからまた別の解決策が必要になるはずだ。
つまり次回作は根源の魔力に頼らない魔術師や魔女によって繁栄した国を舞台に、今回のリリィポジションでライラックが魔力供給手段を求めて魔術の国にやってくるって妄想。

・異国の旅巫女
出会ったときに流れる前作BGM、前作相棒の黒衣の騎士のと似たローブ、エンディングBに繋がるクエストアイテム『淡く輝く宝具』が前作のエンディングに関わる『輝く護りの宝具』と同じ形状をしていることなどから前作主人公のリリィだろうと思う。

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