雰囲気最高のダークファンタジー:エンダーマグノリア レビュー

ダークファンタジー2DメトロイドヴァニアENDER MAGNOLIA(エンダーマグノリア)をレビュー。
前作ENDER LILIES(エンダーリリーズ)はプレイ済み、今作の早期アクセスは未プレイで製品版からプレイ。

公式サイト:ENDER MAGNOLIA: Bloom in the Mist

レビュー(ネタバレなし)

ストーリー概要

死の雨の厄災(前作の出来事)から数十年後、人口生命体ホムンクルスが暴走し滅びゆく魔法大国『煙の国』が舞台。ホムンクルスを救済する力を持つ調律師ライラックは一人のホムンクルスと出会い、失われた記憶と仲間を追って共に旅を始める。

舞台と登場人物が変わっているから前作を知らなくても問題ないけど、各所で手に入る物語を補完するTIPSには前作に関連する内容が含まれているため前作を知っているとより楽しめる。

か弱い少女で仲間になる穢者たちに守られるお姫様のようだった前作のリリィと違って、今作の主人公ライラックはしっかりした人物で仲間になるホムンクルスとは対等な感じ。
暴走したホムンクルスの魂を解放しながら上層を目指すというひとまずの目的がはっきりしてるからストーリーは追いやすくなってると思う。ただ、TIPSやカットシーンの断片的な情報を繋ぎ合わせてストーリーを理解していくものだから興味を持って見直さないとよくわからないままになるかもしれない。

©BINARY HAZE INTERACTIVE Inc.

ゲームの特徴

ストーリー進行、ボス撃破でキーアイテムや2段ジャンプなどの移動手段を得ることで行動範囲が徐々に広がっていくオーソドックスな探索型2Dメトロイドヴァニア。
マップを見れば探索済か未完了なのかわかるようになっていて詰まったら未完了エリアを探索すればいいし、どこからでもファストトラベルできるから移動のストレスが薄い良設計になっている。

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4種選択してセットできるスキルによる攻撃、2段ジャンプや空中ダッシュ、無敵時間のある回避アクション、使用回数制限のある回復が主な操作になる。回復はレストポイントという休憩所で補充できる。

前作からの変更点をいくつか。
・スキルがメインウェポン以外は使用回数制だったのがクールタイム制になったことで残り回数を気にせず使いやすくなった。
・敵と接触することによるダメージはなくなったから射程の短い近接武器は使いやすくなり、敵の攻撃予兆をよく見て回避アクション、または敵の攻撃を受けられるスキルで対応することが重要になった。
・敵にはHPと別にダウンゲージがあって攻撃で削り切るとダウンし一定時間の攻撃チャンスが生まれる。
・その他、スキルの成長システムや装備枠など前作から追加されている要素がある。

難易度は序盤がボス戦も易しめで段々と歯ごたえのある敵が現れてくるといった感じ。前作比較で雑魚敵が強くなってる印象はあるけど遠距離スキルが早々に手に入るとか、使用回数制じゃなくなったことでスキルが使いやすくなったからバランスは取れているように思う。
デスペナルティがないからミスはそこまで苦じゃないけど再開するレストポイントが少なめだからやられる場所によっては少々戻るまで手間がある。でも接触ダメージがなくなったことで敵をスルーしやすくはなったからリカバリーはしやすくなったとも思う。

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2Dアクションゲームでは珍しく敵のパラメータを調整できる難易度設定がある。難易度を上げたいけど敵が固くなって面倒になるのは嫌ってことがあるからこういう自分の求める難易度に設定できるのは良さげ。

あと何といっても前作同様に暗い世界観にぴったしな楽曲が最高なのは言っておきたい。暗いだけじゃなく微かな希望があるかもしれないと思わせる儚さが美しいんだ。

©BINARY HAZE INTERACTIVE Inc.

個人的にエンダーリリーズでキャッチーだったか弱い女の子の全力スライディングのような真新しいキャッチーさが今回はないのはささやかな残念ポイント。

サイトヒーロー

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サイトヒーロー
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