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HADES II クリア後感想

まえがき:前作の高評価と比べて遜色なし

率直な感想から言うと、レビュー記事でも書いたとおり前作『HADES』の圧倒的な評価と比べても遜色ない良作だった。魔弾やダッシュの仕様変更は好みが分かれるところだろうけど、個人的には丁寧にプレイすることが求められる今作の方が手応えがあって好きだった。

功徳の数、ボスの多さ、そして途中から出現する地上ルート。圧倒的なボリュームアップに苦戦させられながらも少しずつ理解が深まっていく感覚があって、攻略がスムーズになっていく過程も含めて、クリアの瞬間は本当に気持ちよかった。

難易度について:慣れた頃に裏切られた

初回クロノス撃破まで約10時間。試行錯誤の末に一度勝利してからは急に連勝できるようになって「このままクリアまでいけるかも!」と思っていたら突然の地上ルート登場。
エリアボスと中ボスが一新され、地上ルートから手伝ってくれる神々のおかげでやっと慣れた功徳の組み合わせと戦術が再考必須になってしまったのは、新しい功徳が使える楽しみと諸々覚えなおしになる絶望の半々だった。

地上のエリアボスは個人的には2つ目(テッサリアの裂け目)のボス: エリスが鬼門で、素早い動きにエリスを見失って視角外から弾速の速い攻撃をしてくるのが厄介でどうしてもHPを削られてしまう。敵弾の飛翔速度-40%の臆病者の衰弱(メデイア)があったときは楽だったんだけど、狙って取れるものじゃないから慣れるしかないね。
地上ラスボスのテュポンはまず3回やられて「こんなデカブツおもしろくない! ハデスみたいなやつと戦わせろ!」と愚痴を垂れたけど、倒せるようになると丁寧にすることの大切さを思い出させてくれたボスだったと思える。つまり、倒せたら良ボス!

後半からやってくる薙ぎ払いビームの折り返しを避けたときが気持ちいい

ついでに不満点を挙げると、中ボスエリアの報酬が通常通りなのはちょっと残念かな。功徳の方向性が定まってくるとルート選択の迷いも減るから、『中ボスありで報酬豪華』と『通常エリアで報酬普通』みたいなルート選択になれば、もっと悩ましくて楽しかったかもしれない。

使用武器と功徳:キルケの態で魔陣プレイ

冥界ルート攻略中は各武具で1回ずつクリアしてたけど、地上ルートから『キルケの態』に絞って練度を高める方針に切り替えた。

魔陣を2枚設置できるキルケの態は魔陣に寄せたビルドを考える楽しさが格別で、『魂の手綱』が当たるような位置取りをする戦術が他武具にない新鮮さでよかった。

最終的にはヘスティアの炭化を主力に据え、魔陣は出現場所を指定できる雷槍(ゼウス)や赤熱の炭火(ヘスティア)を運用しながら、魔陣が消えたらすぐ再使用するくらい魔陣プレイしてた。
魔札も『伝令』や『復讐の三女神』、『永遠』あたりが相性良くて、自分なりの最適解に辿り着けたと思う。この自分が考えた最適解と功徳の組み合わせが噛み合ったときの爽快感はHADESの醍醐味だといえる。

ダメージ源が炭化と魔陣メインでうまくいったとき

ちなみにアルテミスがキャラ的には好きなんだけど、功徳は微妙で有効に使えた試しがない。クリティカル特化ビルドで暴れられる可能性、あるんだろうか?
あとカオスの功徳は条件のわりに効果が控えめなものもあって、最初はカオスゲートが出たら何も考えずに飛び込んでいたけど、だんだん安定してるビルド状況だったときはスルーすることも増えちゃったからカオス功徳はもっと強くてもいい。

ストーリーについて:周回で進む物語の感覚

倒しても復活するボスとの周回戦を通じて少しずつ物語が進展していく構成は丁寧で、前作よりも『周回で物語が進む』感覚が強くなっていたと思う。好感度イベントもキャラ数が増えた分、ボリュームがしっかりあって、神々との会話や演出も前作との繋がりが感じられて深みがあった。
前作主人公ザグレウスとの会話は感慨深いものがあるから、やっぱり前作からやっておいてよかったと思う。

あとがき:冥界の往復はつづく

功徳の数、ボスの種類、地上ルートの登場等々で前作よりも複雑で難しく感じ、実際にクリアまでのプレイ時間も長くかかって苦労した分、クリアできたときの達成感も大きかった。

一旦のクリアは迎えたけど、誓約や強化ボスなどやり込み要素はまだまだ残っているし、使っていない武器種や功徳は多いから再挑戦の余地は十分にある。今後のアップデートにも期待しつつ、練度を高めながら冥界との往復は続けていきたい。

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