購入するか迷ってた発売直前のハーヴェステラ(HARVESTELLA)の体験版をプレイしてみたのでレビュー。
ハーヴェステラは農作業や家畜の飼育などのいわゆる牧場経営と、戦いでレベルを上げながら物語を進めるRPG要素が合わさったもの。
この系統は『ルーンファクトリー』をはじめとして、昨今では米づくりに特化した『天穂のサクナヒメ』、教団経営の『Cult of the Lamb』などこの手のゲーム性に流行りの雰囲気があるように思う。
個人的にも好みのゲーム性だからニンダイで発表されてから結構期待していたものだ。
プロローグから設定もりもりなイベントが次々と起こる。
・四季を司るシーズライト
・シーズライトに起こった異変から季節の変わり目にやってくる死季
・記憶喪失の主人公
・死季の中で出会った謎の少女
・未来からやってきた少女
・人間と対立する魔族
・魔族同士の争い
・飛来してきた結晶体
・シーズライトを崇める教団
シーズライトは人々の生活に欠かせないエネルギーだけど、依存し過ぎると世界に悪影響を与える恐れのあるクリスタルとか魔晄みたいなスクウェア・エニックスによくあるやつっぽい。
チュートリアルとイベント続きで忙しく、体験版の限られた時間ではストーリーを進めるのに追われてあんまり農業には手を付けられなかった。
シナリオや冒険に興味を持ってやるならよさそうだけど、農作業に惹かれてはじめたなら開幕の1時間くらいは我慢になりそうだ。
フィールドでは採取ポイントで素材を集めたり、モンスターを倒して経験値と素材を得られる。
ダンジョンフィールドは一定間隔ごとにショートカットやワープ装置の開通ができるようになっていて、1日の行動時間が限られているからショートカットを開通しながら行動範囲を広げていく。
時間が経過して0時を過ぎると真夜中になり、真夜中になってからダンジョンを出ると戦闘でやられたのと同じく治療費を取られる上に起床時間が遅くなるから暗くなる前に帰る方がいい。
基本操作は通常攻撃とスキルを連打する戦い方で、防御や回避のアクションはない。
ダッシュはあるものの敵の魔法攻撃はおそらく必中、他にも密着するくらい接近してくる攻撃は避けられそうになかった。一部の敵が使うスキルは事前に攻撃範囲の予兆が出現するから、これは移動して避けることができる。
上手くなれば敵の攻撃を全回避できるようなアクションバトルじゃなく、ある程度被弾が当たり前のFF14みたいなのが今のところの印象。
序盤に一瞬ダッシュが早くなるスキルが習得できるから後々はスキルを使って防御や回避ができるようにはなるかもしれない。
ジョブシステムがあり初期ジョブは接近戦のファイターで、少し進めると魔法攻撃のメイジが手に入る。事前に3つまでジョブセットしておいて戦闘中に切り替えられる仕様。
スキルのクールタイム中にジョブチェンジしてスキルを回す戦い方になるんだろうけど、序盤はスキル1つしかないし、その1つ目のスキルもクールタイム30秒でジョブチェンジも40秒クールタイムがあるからしばらくは通常攻撃をポチポチする戦闘になるんじゃないかと思う。
クワで土を耕して、種を植えて、ジョウロで水を撒いて育てるシンプルな牧場要素。
ジョウロは水を汲まなくても無限に水が出てくる魔法のジョウロだし、水を撒きながら移動できるから毎日の水やりは楽そう。ただ、収穫は1つ1つちまちまだったから何か設備とかで効率化・自動化できるようになるといいな。
スプリンクラーとか便利な農作業設備があるかはまだわからないけど、公式HPにはチラッと設備っぽいのは見える。
農作業スペースと環境バリエーションも結構あるみたい。
柵で仕切り付けたり農場クラフト要素はあるようだから、いろいろモノを配置するのが好きなら楽しそう。
他にも釣りや料理、家畜の世話とかもあるから体験版ではあまり農作業・生活シミュレーション要素に触れられなかったけど、そこは製品版で楽しもう。
うまいこと収束できるのか不安になる序盤から盛り過ぎな設定、攻撃ぽちぽち連打する戦闘、真新しさのなさそうな農作業などと、体験版をプレイした時点で今回はスルーしようかと思った。
ただ、公式HPの戦闘や農作業している画像を見てみると体験版で遊べた範囲ってほんの極一部に過ぎないということもわかるから迷った末に購入することにした。でも正直、体験版の範囲だけでは不安が多くて怖いものみたさって気持ちが大きい。
今回は体験版のデータを引き継げるから製品版と同じ進行になるんだけども、少しずつ出来ることが増えていくゲームって序盤が退屈になりがちだから、体験版でその退屈な範囲をやらせるより釣りとか家畜の世話とか触り部分だけでも一通りの要素は遊べた方が迷ってる人に興味を持ってもらえそうな気がするんだよね。