プレイしながら気になったことやその時点の考察メモを書き残し。あくまでプレイ中の考察だから見当違いのことが書いてあるのは当然で、後で見返して「全然違うじゃん!」を楽しむための材料にするための記事です。
※ストーリーのネタバレが含まれます。
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魔法少女ノ魔女裁判 プレイ日記&考察用メモ
#01 / #02 / #03 / #04 / #05 / #06 / #07 / #08 / #09
今回はヒロが死に戻った3周目から、エンディングまでについて書いていく。
魔女化させていった順。
・ヒロ
見た目なれはてになりながら理性を保っていられるのは精神力の強さもあるだろうけど、トラウマの元となる大きな要因だったエマに対する思いが払拭されたからだと思われる。
・メルル
前話の『メルルの手紙』にあったとおり、ユキに拾われ育てられた元は人間だった。
メルルの手紙を送ったのが水精の大魔女だから、拾われた時点では魔女の虐殺は行われていないはず。だから魔女因子の実験体を目的に拾われたわけではない。
魔法が強くなったことで心の傷も治癒(たぶん応急処置程度)ができるようになっていた。1周目 4話でもアリサを治療したとき殺人衝動を抑えるような効果を発揮していた。
なれはてにならないのに、なれはてと同じ不死性を持つ。殺せば死ぬ天然の魔女より完成形に近いとすら思える。
なれはてにならないのはヒロの言うとおりただの失敗作だったのか、メルルをなれはてにするつもりがなかったのか、ユキの真意を聞いた今なら後者だったと思いたい。
最後にはユキが魔女因子の呪いを解いたことで不死性が失われ、ユキと共に死ぬことを選択した。
・レイア
全員を魔女化していく流れで、ヒロが体験した世界でトラウマがはっきりしている2周目の犯人枠キャラクターから攻めると思いきや、まさかのレイアからスタート。それだけヒロがレイアのことをよく見ていて魔女化の引き金をよくわかっていたといえる。
・ノア
ヒロが直接トラウマに触れていたから責めやすかっただろう。ただ、2周目の関係性があってノアの絵を「酷いものだった」と言わせられるヒロは辛かった。でも、ノアの絵が酷いのは嘘じゃないから仕方ない。
・マーゴ
精神力の強さでメルルの治癒を受けなくても理性を保っているのは流石。ヒロの「愛している」が完全に嘘だったら危なかった。
・ナノカ
前から幻視で牢屋敷の光景を視ていたから最初から帰ることを諦めて復讐を行動原理にしていたけど、姉と一緒に帰られる可能性が出てきてはじめて帰るために協力するようになる。
・ココ
ヒロはココが連続無差別殺傷事件の被害者一家だとは知らないし、トラウマのことも知らなかったけど、ナノカが幻視でカバーしてくれた。ココ辺りから魔女化させたメンバーが協力してくれる展開になる。
2周目にココが殺される前に配信上で様子が不自然におかしくなる瞬間があったのは、殺人をしたと思い込んでいるストレスで魔法が強まった千里眼で、今回のようにたくさんの情報が入り込んできたせいかな。
島の大魔女のメッセージを見つけたのは、素直に考えたらココを見ているプレイヤーを魔法で見返したとなる。メタなしなら死の間際で声を聞いていたヒロの深層心理と考えられる。
・アンアン
洗脳の魔法が嫌いで積極的に喋ってなかったのはこれまでの世界で見たとおり。両親を壊してしまった魔法だから当然の話。
・ミリア
ずっと議論に消極的で犯人役になることもなかったけど、ここではじめて感情的な姿が見られた。
いつ入れ替わりの魔法が使われるか警戒してたのに結局最後まで使われずだったのは裏をかかれた。その代わりか魔法強化で発揮された他世界線の記憶共有は、全員を周回キャラにするもっとも影響力のある魔法だった。
・アリサ
ここの魔女裁判では裁判場を燃やしてお騒がせする役。使える魔法的に仕方なし。
エピローグで牢屋敷に残らず家に帰ることを選択したのが本当によく、エンドロールに出てきた各キャラクターその後のカットはアリサのが一番感慨深かった。
・ハンナ
ここの魔女裁判では島を浮かせてお騒がせする役その2。
記憶共有されたときにもっとも罪の意識に苛まれているのがハンナらしい。
・シェリー
シェリーが感情的に行動した場面は裁判でも言われたハンナの介錯もあるけど、その前にハンナが魔女化に怯えてた頃に図書館で暴れたのも、どうしようもない気持ちをどこかにぶつけたかったのだろうと思う。
・エマ
1周目の世界ではユキの計画どおり全人類を滅ぼしていた。
エマがイジメられていた描写はユキの記憶を封印したときの改変によるもので確定。イジメられるほどではなくとも、友達ができず孤立していたのは本当。
エマに特別な力はなかった。
→魔女の素質があるとか特別何か強い能力を持つ少女とかではなく、ただただ優しい子だった。それがユキにとって特別だっただけ。
ヒロの気を引きたかった。
→エマがわざと失敗したりしてヒロの気を引こうとしていたのは事実。
・大魔女を召喚する儀式
この儀式をメルルは知っていたか?
→1周目4話のバッドエンドでメルルが大魔女に関する本を見つけて喜んでいて、恐らくその本にこの儀式のことが書かれていたと思うし、メルルが全員を魔女にしようと行動していないから知らなかったんじゃないだろうか。
あるいは一度は儀式を試したけど、ユキの入っている依り代が牢屋敷になかったから成功しなかったのかもしれない。その名残で自分を含め13人集めているとも考えられる。
・魔女化
トラウマやストレスを刺激されることで魔女因子が覚醒すること。
肉体の魔女化で不老不死のなれはてに、精神の魔女化で凶暴化により殺人衝動が抑えられなくなる。
・なれはて
魔女因子が魂を喰らい尽くした魔女の抜け殻のようなもの。なれはてになると一部の因子を残して次の人間へ移っていく。
・魔女の不死性
天然の魔女は老衰がないのと、魔法で怪我や病気を治療できるだけで殺せば死ぬ。
ユキの作った魔女因子からなる化物の魔女(なれはて)は副作用で死なない肉体になっている。メルルはなれはてにならないけど、化物の魔女と同等の不死性を持っている。
・魔女殺し
魔女や魔女因子が持つ不死性を逆転させ、肉体を自死に誘導する魔法。
一度使えば止まらず範囲が拡大し続けるため、世界中の人間が魔女因子を持つ世界では一度使われたら世界中の人間が滅ぶ。1周目の世界ではエマが発動し、世界が滅んだ。
・機関
国が運営する魔女対策のための機関と思われる。
魔女因子を取り除く方法までは辿り着いていないが、ユキが警戒していることから研究は進めているか。
→メルルは機関による魔女候補の殺処分を利用して大魔女を探していたけど、機関もメルルを利用して大魔女を探していたのかもしれない。大魔女を捕らえられれば研究は間違いなく進む。
『サバトの儀式を行わない』バッドエンドでゴクチョーが万年筆を回収したのも機関に引き渡そうとしていたのかも。
→ゴクチョーが機関側っぽいし、処刑台の扉が外部(機関)の承認が必要みたいなこと言ってたから、さっさと殺処分されずにデスゲームが行われていたことは機関も知っていただろう。
→2周目にメルルが死んだあともなれはてを作る魔女裁判をやっていたのは研究材料のなれはてを作るためだったとか。
ゴクチョーがメルルの写真に写っていたから元は島の魔女の関係者のはず。何かをきっかけに裏切ることになったか。
・パラレルワールドの存在
最後のゴクチョーの不穏なやり取りはゴクチョーが機関側であること、魔女因子の問題がまだ解決していないことを示唆していた。
ただ、ユキが魔女の呪いを解けなかったとは思えないし、解けていないならエマたちが家に帰れるのもおかしくなる。だから、パラレルワールドの存在が認知され、しかもやり取りができる世界と考える。
ココが魔法で情報を得たのも時間軸の異なるパラレルワールドのココからだろうし、ミリアの強化された魔法で記憶を共有したのも異なる世界のはずだからパラレルワールドが存在することが前提の世界観だろうと思える。そういえば、ヒロが死に戻りした2周目のときもシェリーが自身の魔法を怪力と認知しているとかヒロの干渉で変化するとは思えない違いがあったりした。
・サバトの儀式を行わない
全員を魔女化させることを諦めて皆を人間のまま死なせる選択をし、最後にエマと相打ちになるバッドエンド。
ゴクチョー「こちらとしては助かるかもしれませんし。さっさと処理してもらった方がいいですからね」
→ヒロが皆殺しをするときゴクチョーはそれでもいい判断をしている。これはメルルの目的に反しているからゴクチョーが別勢力であることがわかる。
ゴクチョーが万年筆を拾っていたのはユキの存在を認識していたといえる。
→エピローグでゴクチョーが機関側っぽい立場だったからユキに従って助けたというより、大魔女を機関に連れていこうとしたと考えられる。とはいえ、ヒロを殺すときに魔女殺しを使っているのでユキの目的は達せられている。
・ユキの本心
ユキにとって家族ともいえる島の魔女たちが人間に殺されたため復讐を誓う。
世界中に魔女因子をばら撒き、化物の魔女にさせてから滅ぼすという復讐の準備を進めるが、数百年かけて魔女因子をばら撒き終える頃にエマとヒロに出会い、復讐心が揺らいだ。
自分の手で人間を滅ぼす決断ができなくなったユキは、エマに最後の判断(魔女殺し)を託した。
メルルを拾って育てていたことから、元々は人間に対して友好的な感情を抱いていたはず。魔女因子をばら撒くために長い年月をかけて人間社会に入り込んでいたから、徐々に思いが揺らいでた頃にトドメとなるエマとヒロの出会いがあったのだと思う。
・受肉したユキ
自分で決断ができなくなったから人類の抹殺をエマに託したのに、儀式で受肉させられたばっかりに自分の手で下せるようになってしまってユキからしたらいい迷惑だったのでは。
・すべては元通りにならない
冷凍室に保存されていた魔女のなれはてになった少女たちも魔女因子がなくなって目覚め始めているらしいけど、魔女化していたってことは殺人を犯している。
被害者の遺体も冷凍室に保存されていたかもしれないけど、人間として死んでいる以上は蘇りはしない。
1回あたりメルルを除いた12人ずつが連れてこられていたとするなら、囚人番号的に50回以上は開催されて、半分が被害者なら300人以上は犠牲になっている。