Categories: 被虐のノエル

被虐のノエル シーズン3 プレイ感想

【感想まとめ】
シーズン1 / シーズン2 / シーズン3

※シーズン2以降の感想記事はストーリーのネタバレが含まれます。既プレイ推奨。

被虐のノエル シーズン3 感想

公式サイトのストーリー欄を見ちゃってシーズン3がバロウズ編の区切りと知っていたから、ここで一旦決着がつくのだろうと勝手に思い込んでいた。でも実際は、むしろここからが本番と言わんばかりの引きで終わった。物語の核心に触れたはずなのにまだ何も終わっていない。そんな感覚を残すシーズン3だった。

・バロウズとカロンの過去:狂気を育てた市長と、逃げた悪魔
バロウズと突然現れた悪魔シーザーから逃げ延びた先は、かつてカロンとバロウズが使っていた隠し拠点。そこに残された痕跡から、ノエルは二人の過去を知ることになる。

かつてのカロンは、バロウズを市長にするため邪魔者は徹底的に排除するように教えていた。バロウズもそのやり方に染まり、現在の冷酷な市長バロウズが出来上がった。つまり、バロウズの狂気はカロンが育てたものだ。
その頃に比べると、シビラに指摘されていたように今のカロンはノエルに対して驚くほど甘いから、バロウズを変えてしまった過去を後悔していそうだ。
ノエルを助けるときに力を抑えている描写があり、敵の人間と戦うときも実は手加減しているのかもしれないと思ったら、人間そのものに対して情が移っているのだろうか。

バロウズはカロンの力を借りて市長にまで上り詰めたけど、野望のためなら破滅すら厭わない狂気を持っていた。その理由は、そばにいたカロンでさえ理解できていなかったようだ。バロウズの狂気の元となるもっと深い部分は今後語られることを期待してる。

本来ならカロンはバロウズに代償を払わせるべき立場で、バロウズが破滅する姿を見るのを悪魔として楽しみにしていたはずだった。しかし情が移ったのか、理由をつけて先延ばしにし、結局は直接手を下さず、いずれ訪れる破滅を待つという形でバロウズの元を離れた。それは間違いなく逃げだった。
そして今、ノエルの復讐に乗る形で、カロンはようやくバロウズに代償を払わせようとしている。

この構図を見ると、被虐のノエルは『代償を踏み倒そうとするバロウズ』と『代償を払わせようとするカロン』の戦いのようだ。ノエルも復讐という明確な存在理由はあれど、離れていた二人を繋ぐ役割が大きいのだろうと思う。

・バロウズのやり方:スケープゴート契約の常習犯
ノエルがやられたスケープゴート契約は、バロウズが以前から繰り返していた手口だった。
他人に悪魔の契約をさせ、自分の目的を達成するための道具として使う。その冷酷さはノエルの払った代償を見れば嫌でもわかる。

カロンはバロウズがそれをやっていることを知っていた。ノエルのとき念入りに「お前の意思で、悪魔の契約で、殺しを願うのだな?」と確認していたのは、スケープゴート契約を警戒していたのだろう。しかし、騙されていたとはいえノエルの強い意志を前に止められなかったわけだ。

シビラも自分の意志で契約したように語っていたが、実際は巧妙に誘導され、そう思い込まされていた可能性があると思う。あるいは、そうでも思わなければ正気を保てなかったのかもしれない。

・ノエルとバロウズ:破滅を受け入れる者と、破滅を踏み倒す者
事情が見えてくると、ノエルとバロウズの対比が鮮明になってきた。
復讐のためなら破滅しても構わない覚悟を持つノエルと、破滅しないために代償を踏み倒し続けるバロウズだ。
この対比が、シーズン3で強く浮かび上がっていた。この差が二人の運命を大きく分ける気がしている。

・ジリアン:唐突に現れたもう一つの不穏
シーズン2でまったく触れられなかったジリアンが、ここにきて一気に物語に絡んできた。
元々ああいう思い込みの強い子だったのか、事件に巻き込まれノエルに助けられたことで歪んでしまったのか。そして、本当に自分の意志で市長に協力しているのか。
ラストシーンだけでは判断がつかないけど、ただ一つわかるのは、ジリアンの存在が今後の物語に大きな波を起こすのは間違いないということだ。

これまでの反応を見るに、ノエルはジリアンを本当に親友のように思っているようだから見捨てることなんて出来ない。なのに、ジリアンは大悪魔シーザーを従えて復讐を許さず邪魔をする立場。この状況は絶望的だ。
ただ一つ気になるのは、バロウズの言い回しだった。「お前たちは、オレを殺せないんだよ」「ノエル・チェルクェッティがラッセル・バロウズに復讐することは、許されない」。復讐を否定するジリアンの契約内容が絡むと予想してみるけど、果たしてどうかな。

サイトヒーロー