1ターンで勝敗が決まるPvEカードゲーム『One Turn Kill』のレビュー&感想。
この雰囲気のPvEカードゲームと見たらすぐにSlay the Spireライクをイメージしてしまったけど、One Turn Killは全く異なる新鮮なルールとゲーム性でおもしろかった。
・ローグライト要素は薄い
悪い意味じゃなくSlay the Spireのようなゲームを想像していたら全然違ったのでここから書いておきたい。
まず固定のデッキはなく、報酬で手に入ったカードを自由に入れ替えて事前にデッキを組んでおく。ゲーム進行中にカードを入手したり入れ替える機会はなく、事前に組んだデッキで最後まで戦い抜くことになる。進行度によって若干変化するけど、全4戦の対戦相手も固定だ。
各戦闘で手に入るスキルが数少ないランダム要素で、それも種類は少ないので全体的にランダム性は小さいといえる。
・ワンターンキルとコスト=ドロー
このカードゲームの大きな特徴がこのふたつだ。
ひとつは必ず1バトル1ターンで決着するタイトル通りのワンターンキルであること。自ターンに敵を倒し切れず相手ターンに回してしまうと逆に瞬殺されてゲーム終了となる。
もうひとつがカードをプレイするためのコストがドロー(カードを引く)であること。普通カードゲームにおいてドローはコストを払ってでも得たい効果なのに、カードをプレイするだけでカードを引けるというのは良いこと尽くしのように思える。
もちろんコストというからにはデメリットになる。構築するデッキ枚数が20枚で、残りの山札がコストより足りなければカードをプレイできなくなる。本来嬉しいはずのドローが逆に自身の寿命を縮める効果になっているわけだ。
・周回で強くなる敵とストーリー
上記のように対戦相手が固定でランダム性が薄いというものの、1周クリアして終わりじゃない。
一度クリアしたあとは出発前に敵のレベルを個別に調整することが可能になる。レベルを上げた敵を倒せば報酬(カードや強化アイテム)を得てデッキが強くなる、そしたら次の周回は敵をもっと強くして……を繰り返していく。
敵の強さはHPの増加とスキルの変化。ワンターンキルだけど、敵はこっちのターンに何もしないわけでなくて、一定行動毎に『カード効果を封印する』など妨害行動をしてくるスキルを持っている。
そして、敵を強くするたびにストーリーは進む。ランダム性や敵の変化が小さい分、ストーリーに変化を与える方法になっているようだ。
1戦闘につき1分~2分プレイで、1周クリアするにしても10分かからないため、お手軽にデッキ構築と挑戦を繰り返せてテンポ良く遊べる。
カードゲームに慣れたプレイヤーなら数時間で全カードを揃えて最高レベルまで到達できるだろうからSlay the Spireのようにローグライト+カードゲームで延々遊べるタイプではないけども、デッキ回しの再現性が高いから自分なりの最適解を考え、実際に上手くデッキが機能してワンターンキルができたときの気持ちよさは十分に味わえるのでよかった。
使ってたデッキを2つ紹介。
・ハンデス
手札を捨てる効果のある『獰猛な爪』『遺伝効果』と、捨てたときに効果のある『クナイ投げ』『鐚』を運用するハンデスデッキ。
鐚を増やしてデッキ切れを防ぎつつ、獰猛な爪を主力にダメージを与えていく。強化した『獰猛な爪+』は『諸刃の剣+』を捨てて84ダメージ与えたい。諸刃の剣はデッキが切れたあとの最後の一押しとしても使えて、敵のHPが低いLv3以下くらいなら破格の強さを誇ってた。
序盤から組めるシナジーデッキを強化しつつ終盤まで使えた。ただ、ラスボス戦でどうしてもリソース不足になってしまったからラスボスだけはこのデッキでやれてない。
・ハイコスト
手札の合計コスト分ダメージを増加させる『ヘビーブロー』と、このゲームで一番コストの重い『アクシム・コア』や手札のコストを増やす『アンチマテリアル』等を使うハイコストデッキ。
『ヘビーブロー+』は攻撃力50以上なら攻撃回数+1、つまり100ダメージ以上になるのでコストもりもりで数回ぶん殴ってやれば瞬殺できるわけだ。
このデッキは『神無月の茶会+』や『家路+』でアクシム・コアの20コストを無視して連打することでデッキ枚数を増やしまくるのも特徴。デッキが増えれば負けることはないからね。
アクシム・コアで複製されるカードがランダムだから再現性が他デッキと比べたら高くないのだけど、このゲームでプレイ毎に違う展開になるのはそれはそれでギャンブル性があっておもしろい。なにより、上手く回ったときの気持ちよさが格別だった。
2戦目のアズウェンが苦手だけど、4戦目のバルクやラスボスみたいに手札のカードにデバフを与えるスキルは発生ターンにアクシム・コアを使えば回避することができるので相性が良い。