PSP(プレイステーション・ポータブル)初出の名作パタポンの開発者が手掛ける精神的続編ラタタンの体験版が配信されたのでレビューしながら感想を。
リズムに合わせてコマンドを入力することでコブンに指令を出す横スクロールのリズムアクションで、キャラクターや世界観、音楽からノリまでその雰囲気はかなりパタポン。
リズムに乗りつつも自キャラは自由に移動できるアクション性、1プレイ内のみ効果を得られるパワーアップを選択するビルドシステムなど流行りの要素が組み込まれ、パタポンとは一味違った遊びが用意されている。
基本的な操作感はパタポンで、リズムに合わせて特定のコマンドを入力すればコブンが指示どおりに動いてくれるので、敵を倒しながら進みボスの撃破を目指す。
リズムを取るコマンドが
・ラッタ(Xボタン、Jキー)
・ズンタカ(Bボタン、Kキー)
・ヤッホイ(Yボタン、Lキー)
の3つあり、例えばリズムに合わせてズンタカを3回を押せば攻撃、ヤッホイを3回を押せばスキルを使用するといった感じ。ジャストなタイミングなら効果が上がり、リズムが合ってなければ何も行動しない。
リズムのタイミングは画面下に表示されてるノーツを見れば目押しすることが出来るのでリズム感がなくても出来なくはないけど、敵の大技予告の動作が見えたら回避するためのリズムコマンドを入力したり、リズムに関係なく自由に動かせる自キャラは敵の攻撃に当たらない位置取りをするというように、見るところが多く操作は忙しいから慣れたらリズムだけで押せるようになりたいところだと思う。
パワーアップ選択式のビルドシステムは体験版範囲の2ワールドでは攻略への影響が薄めに感じた。引きが悪かっただけかもしれないけど、特定の組み合わせでめっちゃ強くなるとかプレイ毎の遊びが変化するようなものは体験できなかった。とはいえ、こういうのは積み重ねで強くなっていくものだからステージ数が増えれば実感できるものかもしれない。
1プレイ毎にリセットされるビルドシステムがあるもののローグライクというわけでなく、コブンの装備やパッシブ効果の習得など引継ぎ強化できる要素はしっかりある。
自キャラのラタタンによって選択できるコブンのクラスが決まっていて、装備の種類やスキルが異なるので得意な戦法が変わってくる。行き詰まったらラタタンやコブンの編成、装備の見直しをすることになるんだろうね。
今回はシングルプレイで遊んだけど、ラタタンは最大4人プレイのマルチ前提のゲームデザインになっているそうだから、マルチだからこそ遊べるコンテンツが製品版に豊富にあればそっちでも遊んでみたいな。
独特な世界観のノリとリズムに乗るコブンたちの掛け声は楽しい気分にさせてくれるし、リズムに乗って上手く敵の大技を回避したときの気持ち良い体験はまさしくパタポンの精神的続編といっても過言ではない。慣れるまで操作が忙しいとこはあるけど、リズムのタイミングは目視できるし成功猶予も体感恐らくは緩くなってるからパタポンの頃よりリズム要素は易しい作りになっていると思う。
個人的にはパタポンシリーズは全部触ったものの遊びの変化が少なくてクリアまで続かなかったから、ビルドシステムによるリプレイ性に期待しつつアクションやコマンドが増えるような変化点があると嬉しいな。