さっそくストーリーダンジョンを終えて、クリア後ダンジョンを10個ほど解放だけしてきた現時点の感想を書いていこう。
シリーズファン待望の約14年振りの完全新作となった風来のシレン6。
前作5plusまでにいろいろと要素が追加されてきた風来のシレンだけど、6においては思い切ってそれらの追加されてきた要素をいくつか削ぎ落とす原点回帰を果たしたといえる。
もちろん根幹となる基本システムはそのままにバランス調整が施され、6からの追加要素もあって新規から過去シリーズに触れたことのあるプレイヤーまで新しい風来のシレンを楽しめるものになっている。
シリーズ新規プレイヤー向けの話からすると、歴史のあるゲーム故か説明不足で放り投げてきたシリーズだけども今作ではゲーム内で初めて登場するシステムは遊び方の説明が表示されていつでも『メニュー』→『手記』→『遊び方』から確認できる。
他にもこの手記から『手帳袋』に移動すれば一度見たことのあるモンスター、道具、装備の印(特殊効果)、状態異常、罠の説明を見ることができる。メッセージ履歴にある用語から直接手帳袋に飛べるようになったりとシリーズ初の親切っぷりだ。
ちなみに5にも図鑑機能はあってモンスターと道具の効果だけ確認できたけどかなり説明不足だった。
例えばタイガーウッホを見比べてみるとその違いは一目瞭然だ。
タイガーウッホの特殊能力については5と6で同性能なのにこれである。そのくせに寒い無駄解説が載っているから性質が悪かった。この解説が好きだったシリーズファンがいるなら残念だけど今作ではこの解説シリーズは削除されている。
5はストーリーダンジョンから特性を知らないと初見殺しになりそうモンスターやシステム(主に夜)があって説明も少なかったからシリーズ初見プレイヤーは大変そうな印象だったけども、今作は各種説明がゲーム内で確認できるし全体的なゲームバランスも見直されている。
そして新たに『もののけ道場』という自由にモンスターや道具、状況を再現して練習できるモードが追加されたこともあり、少なくともストーリーダンジョンのクリアまでは手触りがよくなってるように感じた。
※もののけ道場は3回くらい拠点に戻ってくるとイベントが発生して使えるようになる。最初からあってもよかったとは思うけど、手帳に載ったモンスターと道具しか使えないからの仕様だろう。
ではここからシリーズ既プレイヤー向けの話。
これまでものシリーズでもそうだったけど同じモンスターや道具でも細かいバランス調整がされているため新鮮な気持ちで挑むことができる。
例えばモンスターならシレンのHP自動回復が緩和されたためか全体的に敵のHPは高く、攻撃力も高い傾向がある。5でHP100を超えるモンスターといったらほんの一部の近接戦闘力のある高レベルに限られていたのに6ではLv1のドラゴンが既にHP120となっている。
ストーリーダンジョン攻略中に印象に残ったのは『めまわし大根』で、特殊能力が厄介だから近接能力は低めだったやつなのに何故かHP80になって攻撃力も高い強敵になっていた。
かと思いきや特殊能力を持たないLv1シャーガはチンタラくらい弱くなってたりする。
これはこれで道具をしっかり使いこなしてモンスターを退ける楽しみに繋がりそうだから今のところ悪くはない印象だ。
道具もバランス調整がされている。
まず店の売買価格が一新されて5と比べて全体的に安めな設定をされている。(高くなってるのもあるが)
その代わりか売値の割合が35%から40%に増えたり、ダンジョンで拾えるギタンの量はたぶん減ってたり、ギタン投げのダメージ割合が10%から20%になってたりと細かく変更されている。
まがい物道具がなくなったおかげでしっかり道具に頼って戦いやすくなったし、もののけ手帳と同じく道具の説明文もかなり親切になっている。
新要素の神器やドスコイ状態はまだあんまり触れられてないけど、どちらもかなり攻略難易度に影響を与えそうなほどパワーがあるね。5の昼の盾や覚醒状態に劣らないほどの可能性があるけど、ドスコイ状態については移動系の効果を受けないことはデメリットにもなり得るからダンジョンと階層にもよるところが絶妙かもしれない。
仲間NPCの挙動や泥棒の難易度アップ、印のレシピ変更など細かいところを挙げたらキリがないほどバランス調整がされて5plusの感覚で挑むと痛い目を見るから慣れるまで大変かもしれないけど現時点で良いバランスになっているとは感じてるからシリーズファン向けにもおすすめしたいね。
不満点を挙げるなら。
全体巻物のエフェクトが軽くなったり全体的にゲームのテンポは良くなってるんだけど、罠の作動は妙にもっさりしている。
矢の罠で矢稼ぎするときや罠ダンジョンで画面外のモンスターが罠にかかりまくってると急にテンポが悪くなって操作ミスしそうになる。
道具の上に乗ったときも一瞬操作が重くて、手癖の操作ですぐに足元の道具を使おうとしたら武器をぶん投げそうになる。実際2回投げたし足元の道具操作は新しいショートカット(ZRキー)でやった方がいいのかな。
あとはストーリーダンジョンに手ごたえを感じないほどのシリーズ熟練プレイヤーからするとクリア後ダンジョンの開放手順はちょっと面倒に感じるかもしれない。
全31F。1プレイでクリア(エンディング)まで可能。ただ、その後も続きのストーリーダンジョンはある。31Fでボス戦になるのでしっかり備えて挑もう。
中継地点は頻繁にあり場所によってはHPや満腹度、ちからを回復できる宿がある。
壺と腕輪のみ未識別で中継地点に着いても識別はされない。
拾った武器盾によるだろうけど道中は段々とモンスターと殴り合うのが辛くなってくるから道具は惜しまず使おう。ボス戦に持っていきたいのは真空斬りの巻物が2枚とすばやさ草、鈍足の杖、無敵草があるだけ楽になるので他はどんどん使っていい。
基本ステータスが強化されためまわし大根がかなり厄介なので混乱の腕輪がおすすめで、二撃目を受けないよう毒消しの腕輪でもいい。なお、今作は混乱の腕輪でめまわし大根の草投げを受けても満腹度は回復しない。
マゼルンと合成の壺はイベント後(クリア後?)に出現するようになる。他にも身代わりの杖などもイベント発生まで出現しない。
ボス戦は雑魚が数匹湧いているのでまず真空斬りが2枚使ってスタートすると安定する。ターン経過でリポップするから倍速・鈍足効果はボスに攻撃できる距離になってからにしたい。
ボスへの状態異常は普通に入るので(毒はパワーアップしてしまうのでNG)必要な道具さえちゃんと持っていけば苦労しないだろう。
・すばやさ草を飲むかボスを鈍足にしてヒット&アウェイ
・無敵草を飲んでひたすら攻撃
・飛びつきなどで離れて遠距離攻撃