BOOTHにて配信中の無料ゲーム ステータス確認探偵(制作:風切羽)のレビュー。
ステータス確認探偵はRPG風世界で探偵にジョブチェンジした主人公ハイゼが殺人事件に早速遭遇して解決に臨む謎解きアドベンチャーだ。
現場の捜査や容疑者の証言だけでなく、この世界の探偵は他人のステータスを勝手に見ることができる能力があり、タイトル通りステータスを確認しながら推理をしていくのが特徴となっている。
例えばHPが減っていたら被害者に反撃されたのかも? 殺人行為で経験値が増えてるかも? といったようにステータスの情報が推理の材料になるわけだ。
新人探偵のときはレベルと基本ステータスしか見られないけど、謎を解き探偵ランクが上がるにつれてもっと詳しい能力値や持ち物まで見られるようになっていく。
回復アイテムを使ったときとか落としているアイテムにはエフェクトが出ているといったゲーム的要素も推理の材料に含まれる。
謎解きは選択肢を選ぶものと穴埋めがメイン。
推理中はいつでも容疑者たちのステータスを見直せるし、ログを見れば過去の証言や捜査で見つけた情報を振り替えられるからメモ取りしなくても大丈夫な新設設計。
謎解きの難易度は設定で3段階から選択していつでも変更可能、簡単にすれば選択肢の数が減る。
謎解きはしっかり作られていて難易度設定にもよるが情報を整理せずに会話の流れとか雰囲気だけで察してすんなり解けるようにはなっていない。
推理をミスしたカウントはされて最終的に評価はされるけど、ゲームオーバーはなく推理を間違えることのデメリットはないようだ。
困ったときはヒント機能もある。ただ、難易度設定によってはヒントを得るために他の謎解きをしないといけないという遠回りをさせられる。
プレイ時間は謎解きの進捗次第だけど目安3時間。
オンラインモードで複数人で同時に進行させる機能があるから友達と一緒に謎解きするのも楽しそうだ。
※以下、ネタバレが含まれるクリア後の感想
ステータスを見て推理するという発想はとてもおもしろく、事件の連続性もテンポが良くて楽しめた。
ただ気になる点を挙げれば、ステータス(能力値)が推理の材料になるのは序盤がメインで持ち物や記憶が見られるようになってからはそっちがメインになってくる。
持ち物や記憶(動機など)を元に推理するのはよくある探偵ものだからステータスは全パート通して推理の材料になってほしかったと思う。
勝手に期待して不完全燃焼になっただけだが探偵以外のジョブのスキルがいつ出てきてSPの消費がいつ関わってくるのだろうとずっと待ってたよ。
「にゃんプリ鑑定士のくせに観察眼0っぽいの嘘だろ」ってのにずっと引っ張られて自分の中で推理がうまくまとまらなかったのは反省というか気にしすぎなければよかったと後悔。「こんなステータス覗けるのにジョブとスキル見られないの変だな」と思ってたけどゲーム的事情があったわけで、変なとこで勘が働いたせいで逆に推理がおかしな方向にいってモヤっとする時間があったけど、斬新なおもしろアイデアの推理ものでいい体験ができたと思える。