スーパーロボット大戦Y 序盤プレイレビュー&感想

前作スーパーロボット大戦30から約4年振りの新作スーパーロボット大戦Yを約8時間ほどプレイした時点のぷちレビューを兼ねながらの感想。
気になったシステムなど話に挙げるけど、それが過去作からあったものだとしても4年振りなのでご愛敬ということで。

ストーリー

いつもどおり人類以外の知的生命体や異星からの侵略者が迫りながらも人類同士で戦争しているどうしようもない世界。
冒頭では地球に住むアースノイドとコロニーに住むスペースノイドとの戦争は最終的に地球を支配したルルーシュとスペースノイドの指導者シャアが対立している状態で『コードギアス 反逆のルルーシュIII 皇道』ラストのゼロレクイエムが行われたことで地球と宇宙の最終戦争が回避される。

ゼロレクイエムから一年後、エチカ・Y・フランバーネット(本作オリジナルキャラ)が街ごと収容する機動要塞都市『エーアデント』を亡くなった両親から受け継ぎ、ある組織に属する主人公がエーアデントを狙う者からエチカを守る任務にあたるところからはじまる。


会話劇などのシナリオ部分はスチルが差し込まれることもあり多様な作品が交差して難解になりがちなストーリーも多少はこれで見やすくなったかもしれない。
なんやかんや巻き込まれていく主人公タイプと違って本作は過去に起こった戦争から密かに関わっているためドモン・カッシュ(Gガンダム)やヒイロ・ユイ(ガンダムW)たちとは最初から知り合いだったりする。スパロボで既にストーリー完結している状態の作品ではよくある話だけど、ある程度原作を知っている前提で会話が行われることもあるから原作や過去のスパロボ未プレイだと話に置いていかれるかもしれない。ただ、TIPSはあるので補完することができる。

ゲームの特徴

ゲーム概要としては様々なロボットアニメ作品に登場するロボットとキャラクター、ストーリーがクロスオーバーするシリーズ30年を超える長寿シミュレーションRPG。本作は細かい変更点はありつつ凡そ最近のスーパーロボット大戦のままという印象だ。

・UI、処理関連
ゲームエンジンが刷新された影響なのかUIの変化はまず気になったところ。カーソル合わせただけでパイロットと機体の情報が多く見られるのはよさげ。自軍と敵軍の残ユニット数の表示は継続だけど総戦力はなくなった。あまり意味のない表記だったけど戦況の雰囲気としてあってもよかったように思う。

戦闘前の武器選択は画面半分の表示になったことで情報量が減り、スクロールしないと見えない武器があったり、移動後使用可能な武器(いわゆるP武器)などの特性がカーソルを合わせないとわからなくなっているのは慣れる必要がある。
武器選択とマップ確認を同時にできるからマップ兵器を使うときは役立つかもしれないけど、使用頻度を考えると武器選択時にマップは見れなくてもいいかなとは思う。

ちなみに、機体情報から武器一覧を確認するときは従来と同じような表示で見られる。戦闘前の武器選択時もこれで見られるように切り替えられるといいな。

あと処理関係で戦闘や敵ターン中の早送りをしても一瞬の変な間があったり、シンプルにもっと早送り速度をあげてほしいなどテンポの悪さが気になった。

・戦闘システムについて
小隊システムはなく単騎での発進、SPは最大値の半分から開始し毎ターン5上昇する、オート戦闘など最近のスパロボ仕様で特筆することはあまりない。

新要素としては前作30のサポーターにあたる『アシストリンク』で、敵機を撃墜することで溜まるゲージを消費してアシスト編成したキャラクターごとの効果を得られるもの。コマンドを使用したキャラクターは経験値を多く得られ、ランクが上がって性能が向上するから育成したいキャラクターのアシストリンクは積極的に使うといい。
地味にオートセーブが導入され、ステージ中の味方フェイズ開始時にセーブされるので毎ターン念のためにと手動セーブする必要がなくなったのは大きい。

難易度設定があり、高難易度にすることで敵ユニットの強化や自軍の気力が上がりにくくなるなどシリーズ経験者向けに歯ごたえのある難易度モードが用意されている。ただ、入手できる経験値やクレジットが減るルールは個人的には微妙で、戦線ミッションや全滅で資金獲得できる以上そこは稼ぎ作業時間が増えるだけの要素になってしまっているように思う。

・戦略パートについて
ミッション選択、機体改造、パイロット養成などを行う戦闘準備パートもそこまで大きな変化はなし。

ストーリーの進み方は前作30仕様のミッション選択制。
メインミッションをクリアすると話が進み、ルート分岐するときもある。サイドミッションは仲間が増えたり機能拡張など特典があったりする。

選択制といってもなんだかんだサイドミッションは一通りクリアするから見え方が違うだけ結局全部やっちゃうんだけどね。とはいえ、お気に入り作品のサイドミッションを優先プレイして仲間にするのを早めることができるとか利点はあるからこれでいいかな。

機体改造は従来通り。武器改造を除くHP、EN、装甲値、運動性、照準値をそれぞれ5段階強化することでカスタムボーナス、10段階強化することでフルカスタムボーナスが得られる。
最初は上限5段階しか強化できないけど、その制限に意味がないくらいすぐに10段階強化できるようになる。
カスタムボーナスで得られるボーナス内容を改造前からゲーム内でそろそろ教えてくれないだろうか、とりあえず主人公機を改造しとくかーでボーナスが『パーツスロット+1』でパーツの少ない序盤ではいらないからロードしちゃったよ。

パイロット養成もスキル修得にスキルプログラムというアイテムを消費して付与することができるなど変化なし。

機体一覧やパイロット一覧の表示で一枠のアイコンが大きくなり見やすくなった。でも、おかげで一度に表示されるのが9枠となったから機体数、パイロット数が増えてくると探すのが手間になるのは好みが分かれるところ。一応お気に入り設定でよくチェックするものはすぐ見られるようにはなっている。

新要素としては前作30のAOSアップデートにあたる『STGメモリー開放』があり、全体バフ効果やオリジナル戦艦エーアデントの強化ができる。スキルツリー形式で強化には専用のポイントを消費する。

ツリーは逆Y字の3方向に分かれ、強化の方向性が決まっているからバランスよく振るより絞った方が効果の高い強化が得られる。無料でリセット出来るから深く考えずとりあえず振ってみてもいい。


良くも悪くもいつものスーパーロボット大戦だった。新要素も過去にあったシステムを調整したものだったりで大した変化は見られないけど、30年以上の歴史あるシリーズにどこまで変化が求められるかはもう好みの問題としかいえないかもしれない。
といっても参戦作品が安定の変化点ではあり、新規の『機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season1』『SSSS.DYNAZENON』など序盤からストーリーが展開されているし、ほぼレギュラーである『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のシャア周りはいつもと違う関係性があったり、過去の戦争中にヒイロやデュオがアッシュフォード学園に潜入していたらしいとか、シンがドモンの弟子になってたとか既にオリジナルな関係性があって想像を膨らませることができるのはおもしろい。ただこれは、原作を知ってるか過去スパロボで似たようなクロスオーバー展開を見たことがあるから想像できるわけで、長寿シリーズであることや様々な作品がクロスオーバーするスーパーロボット大戦という特性上これは回避しようのない問題だけど、新規にはハードルが高いのかもしれない。

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