ゆんゆん電波シンドローム他:ウィッシュリストに入れてた体験版を遊んだ感想

まえがき

1年以上前にSteamウィッシュリストに入れてた電波ソング×怪文書×リズムゲー『ゆんゆん電波シンドローム』の体験版が配信されていたのでプレイ。ついでに、同じようにウィッシュリスト内にある未発売で体験版が配信されてるタイトルもプレイしたのでまとめて感想を書いてく。

正直忘れてたタイトルもあるけど、ウィッシュリストに入れてたってことは見かけたときは惹かれるものがあったはずだ。

ゆんゆん電波シンドローム

まずリズムゲームとしては楽曲が『電波ソング』に偏った4レーンのオーソドックスなタイプ。
演出と情報量が豊富で、リズムゲーム中なのにキャラは喋りだし、キーボードのタイプ音は鳴りまくり、プレイ中絶対読めないであろうテキスト(怪文書)が流れたりする。
ガチでリズムゲーとして遊びたいなら設定で演出面のON/OFFや音量調整はできるけど、狂った演出面も含めてこのゲームだと思うのでONで遊びたい。

楽曲数は現時点で約30曲あることがわかっている。
ニコニコ動画で流行ってた懐かしいアレらとか、最近(?)だとNEEDY GIRL OVERDOSEのオリジナル楽曲があり、知らない楽曲でもこういう電波ソング系だったらプレイしてて楽しいことが期待できる。

体験版では約10曲が遊べる

そして本作はただの電波ソング×リズムゲームではなくシナリオもある。
ヒキコモリ少女”Qちゃん”のPCモニター内に、Qちゃんが大好きな二次元キャラクター”ゆんゆん”が突然現れた。Qちゃんはゆんゆんに言われるがままラブリーな怪文書を電波に乗せて発信し世界を狂わせていく。
モニターに現れたゆんゆんはQちゃんのただの妄想なのか? 狂わせた世界の果てにQちゃんの運命は? といった物語らしい。

部屋の中で怪しいところをクリックするだけだが探索要素で楽曲を発見したり、ママが部屋に入ってくる前に遊んでいたことがバレないよう急いでTabキーを押して画面をNice boat.にするなど、ネタとアドベンチャー要素もある。
かわいい成分のクオリティと満足度は高く、シナリオの結末も気になる今期待のタイトル。今冬発売予定!

ユメザメの仮説

マルチエンディングの恋愛アドベンチャー。
付き合い始めたばかりの大学生カップルのデートと就活の話を読み進め、些細なことから仲がこじれて振られてしまう。という結末を1周20分くらい見せられたあと、何故か夢にサメが現れて仲がこじれたきっかけの水族館デートの日に戻ってやり直させてくれる。というゲーム。

主人公の趣味が写真で何を撮るかにより分岐が決定する。ただの選択肢じゃなくどれだけ分岐の可能性があるのか一見わからないのがアイデアとしておもしろい。

ギャラリーを見ると28個もエンディングがあるように見える。ストアページによればルート次第で他ヒロインとの出会いもあるようだからルートはかなり豊富みたいだ。
1シーンのデートや就活の会話は短く、1シーン終わると1週間後とか日付が進んで関係性がどんどん変わっていくからテンポ良く話は進み、色んな分岐の世界を巡っていけるだろう。

1周目の些細なことがきっかけで声をかけにくくなり、彼女だけ就活が決まったことも重なって少しずつ疎遠になっていく感じがリアルで話に惹きこまれた結果、いい意味で苦しい気持ちにさせられた。

主人公の名前は決められず■■で伏せているのは何か意味があるのだろうか?

2周目で水族館デートは上手く乗り切ったと思ったら彼女の雰囲気が変わり、何かおかしなことを言うようになり……というところで体験版は終了。先が気になる!

タイムリープものかといえば、主人公はやり直してることを認識している描写がないので違うかも。分岐点をタイトルにもある『仮説』と表現しているのも何か意味がありそうで色々と気になるゲームだった。

Dance by the River

選択肢のないビジュアルノベル。全9話構成で体験版だとプロローグと2話分まで見ることができた。以降の製品版で選択肢や分岐が出てくる可能性はあるけど、体験版範囲でも結構なボリュームで見てた感じ分岐はなさそうだと思った。

3年前に起こった通り魔事件(プロローグの話)と関連ある奇妙な殺人事件を巡る物語で、警察官の主人公が事件の真相を追っていく話。変わり者の上司と容疑者の未成年少女との関係性が交差していく人間ドラマも含まれている。

膨大なテキスト量とスチル、オリジナルの電子音楽、さらに一時代前のPCビジュアルノベル感が雰囲気を作ってくれるのが特徴。思ったより本格的な内容とボリュームで話を理解して追いかけるのが大変だったけど、体験版では未実装だったTIPSやギャラリーが完成したら理解しやすくなるかもしれない。

体験版とはいえ不完全な部分が気になった。
TIPSとギャラリーが未完成なのもそうだし、テキストスピードの調整など設定変更がタイトル画面からしかできないのは不便。また、銃を持っている相手にナイフを捨てるよう説得したりと文章の校正も甘い。唐突すぎて一瞬叙述トリックかと思った。
あと、好みによるだろうけどよく話す上司が無感情系のキャラなのと、語りが三人称視点だったりで全体的に感情表現が薄く文章が淡白に感じた。

元々2022年配信予定だったのが随分延期されて、タイトルも発表時の『Silence of Switchblade』から『Dance by the River』に変わったり難航しているのが窺えるから、動きがあればまた追ってみたい。

Re:VER PROJECT -TOKYO-

東京を舞台に、無実の罪で警察に追われながら真犯人を追うアドベンチャーに、生き延びるため物資を集めていく探索サバイバルを足したようなゲーム。

ゲームとしてはピクセルアート表現の2D移動探索ADVゲーム。
ストーリーに沿って目的地に向かいつつ、巡回している警察から逃げながら空腹や水分、健康度を回復するための物資を集めていくのだけど、人の前でゴミ箱を漁っていたら不審な目で見られて巡回する警察が増員されたりするので誰も信用ならない世界。
ゴミ箱を漁るのはともかく、あっちこっち探索で走ってるだけでも「さっきも走ってた・・・」と不審がられる監視社会なので、人の前ではNPCになるかの如く行動することになる。

物資は持てる量に限りがあり、空腹は回復するけど健康度が下がるみたいなアイテムは珍しくないから、生存するためのパラメータを調整するのが大変。

物資の取捨選択にもっと悩ませてくれていい

真犯人を追いながらの逃亡サバイバル生活は緊張感があっておもしろそうだけど、体験版範囲では物資がそこら中で拾えてパラメータ維持には困らなかったのと、警察の捜査が進まないようにゴミ漁りや走るタイミングが制限されているのは、今のところテンポが悪くなってるだけのストレス要素に感じた。
あと、途中セーブが自由に出来ず、警察に捕まったりでゲームオーバーになるとその日の頭からリトライになるのは結構ストレスかもしれないので改善を期待したいところ。

メンヘラリウム

元々ウィッシュリストに入れてなかったけど、ゆんゆん電波シンドローム体験版と同じタイミングで見つけたので遊んだ。
突然メンヘラ少女に拉致監禁されて、血液を賭けたチンチロをすることになるという意味不明でキャッチーな設定に惹かれてしまった。

ゲームとしてはデッキ構築型のチンチロゲームで、系統としては『Balatro』や『青天井:無限役』のチンチロ版って印象だけども、体験版をプレイした時点でそれらよりはカジュアルで戦略性は薄く感じた。良くいえば難しいことは考えずお手軽に遊べる。

チンチロで勝負しつつ、アイテムで出目を変えたり勝利時の倍率を増やしたりとイカサマで勝利を目指す。1ゲームごとに血液を抜かれるので回復アイテムの確保も重要になってくる。

1日を乗り切るごとに買い物フェイズがあり、デッキを強化して次のゲームに備える。を繰り返し必死に生き延びよう。

チンチロだし運要素強めかなと見せかけて、古の脱衣麻雀ゲームかのように相手はあっさり高い役を出してきたから運だけで勝つのは難しく、ちゃんとデッキ構築を頑張らないといけない設定になっているのかもしれない。ただ運が悪かっただけの可能性も微レ存。

サイトヒーロー

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