『弟切草』『かまいたちの夜』風なノベルゲーム:樹海迷路 レビュー&感想

まえがき

中国のインディーゲーム開発・致意のノベルゲーム『樹海迷路』をプレイしたのでレビュー&感想を書いてみる。
致意のノベルゲームは過去にも『神無迷路』『人魔』を遊んで満足度が高かったので今回も期待しながらプレイした。

レビュー(ネタバレなし)

ゲームとしては選択肢を選んで分岐していくノベルゲーム。
古典サウンドノベル『弟切草』『かまいたちの夜』の影響を大きく受けていることがわかるゲーム性と雰囲気は前作から引き継いでいる。
ただ前作はSFミステリーノベルと謳ってたところ、今回はSFサスペンスノベルとなっている通り推理をするものではない。とはいえ、謎と伏線は十分に散らばっているから真相を予想しながら読み進めるだけで楽しめた。

・ストーリー概要
主人公・波立良志は配信活動をしている霜月に誘われ、Vlog撮影のため樹海へ同行することになった。
樹海近くにあったというカルト組織の噂、樹海で起こる不思議な出来事、良志と霜月は無事に樹海から帰ることができるのか?

・ゲームの特徴
主人公の行動や思考、選択肢に「そうはならんやろ」な展開が多く、良い意味で先の予想がつかない。
古典的なネタやノリ、ギャグパートが合わない人はいるかもしれないが、ストーリーは至って真面目なのがまたおもしろい。

樹海迷路 選択肢

フローチャートで進捗を確認することができて、いつでも戻ったりできる。なので、おふざけ選択肢も選びやすい。

樹海迷路 フローチャート

選択肢ポイントの未選択があるかもわかるようになってるので見逃しの心配なし。
本作は周回前提となっていて、一部選択肢は特定のルートを通らないとロックされて選べない。フローチャート上に鍵アイコンが付いているのが条件達成で通れる分岐になっている。
どこの分岐を通れば鍵の付いた選択肢が解除されるかや、条件達成したときにどこが解除されたのか推理してみるのはプレイしていて楽しいポイント。

樹海迷路 選択肢

前作と同じく超科学的なSF要素が一部に出てきて、専門用語や小難しい説明がされるけど、主人公もなんとなくの理解で要約したりするので同じくらいの理解度ができればいいと思う。
前作の知識があると理解が早いと思われるが、本作だけでも一応理解できるようにはなっているはず。

・日本語翻訳とフルボイス
翻訳は違和感なし。
ボイスは最初だけなんとなく素人感というか演技してる感があって不安だったけどすぐに馴染んだ。むしろ慣れたら古典ノベルゲームの雰囲気にあってたし、奇怪な行動をすることが多い主人公役の演技は最高だったと思えた。

・ボリューム
※注意クリアまでの時間やエンディング分岐数について書きます。


バッドエンドを含めるとたくさんあるが、Steam実績を見れば必須と思われるエンディングは10個あることがわかる。
クリアまでは約4~5時間目安で、選択肢を全部埋めようとしたらもうちょっとかかりそう。

クリア後感想(ネタバレ含む)

※樹海迷路のネタバレと、前作:神無迷路の話も含みます。既プレイ推奨。

主人公の奇行や変な選択肢、ノリと勢いで押し切ってくる謎ルートといった古典サウンドノベルの雰囲気たっぷりで前作に引き続き満足度が高く楽しめた。
未読・未消化ポイントがわかりやすいフローチャートは快適で遊びやすいのもよかった。

霜月がVtuberやってる設定とか、今回ほぼ名前が出ただけの組織(鉄幕財団)など消化不良な部分はあるけど、根幹となるストーリーの謎や伏線は大体やり切ってくれたと思う。
神無迷路の設定を引き継いでいるし、これはシリーズとして今後もやっていくのだろうか。だとしたらその辺の消化不良点もいずれやってくれるといいな。

神無迷路と関連あるのもネタバレかなとレビューには書かなかったけど、神無迷路で見たとこや用語が出てきたところは驚かされた。予習してたらそもそも名前が一緒なのに気づいたろうけど、それはむしろ気づかずに変な深読みをしなくてプレイできてよかったと今は思う。
神無迷路の内容はプレイ中に少しずつ思い出してたけど、流石に完全には覚えてないからまたやるのはいいかもね。

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