原作に触れるなら今!:東方紅魔郷 New Classic レビュー

まえがき

同人ゲーム発でこれほど二次創作やコミュニティが拡大し続ける作品は今後ないんじゃないかと思わせる巨大コンテンツの東方シリーズ。
それなのに原作はニッチなジャンルで「東方は知ってるけど原作は未プレイ」なんて珍しくないことも含めて異常な作品だけど、恐らくその人気の火付け役ともなった紅魔郷がついに24年の時を経てリメイク。

公式サイト:東方紅魔郷New Classic

原作東方シリーズは紅魔郷~輝針城くらいまで遊んだことがあり、地霊殿以外はノーマルノーコンティニューでクリアできる程度の能力があるプレイヤーがレビュー。

レビュー

ゲームとしては縦方向の2D弾幕シューティングゲームで、全6ステージ(+EXTRA)のクリアを目指す。
紅魔郷はオーソドックスなシステムで、移動は高速or低速モードを切り替え、攻撃は通常ショットとピンチ時に使うボムのみ。敵を倒したときに出るのは得点アイテム(青)とパワーアイテム(赤)のみで、アイテムを取るタイミングを調整するとかキャラ固有の攻撃手段といった複雑な要素は一切ないので、ひたすら弾幕を避けて敵を倒していくだけでいい。

東方紅魔郷New Classic
有名な楽曲が流れる所だから紹介映像でEXTRAステージを見せるのはわかるが、弾幕STGに馴染みがないと恐怖でしかない画像

ストアページを見ると難易度HARDやEXTRAステージの紹介映像が多めで「これを機に原作未プレイの東方ファンにも遊んでもらうぞ!」と思わせる気を感じさせないのだけども、本作New Classicでは残機無限の『チャレンジモード』が追加され、誰でもクリアまで通してプレイできるので遊びやすくなっている。
説明文の『ゲームオーバーなしで最後まで挑戦、ミスの少なさを追求するモード』となっているのが地味によい。ミス数をカウントしていく仕様で、ただ初心者救済の残機無限モードという意味でなく、ミス数を減らす挑戦をしていこうと思わせてくれる。
しかも、残機アップ(エクステンド)したらちゃんとミス数カウントを1つ減らしてくれて最終的に残機をいくつ減らしているのかわかるため、ある程度ミス数が減ってきたら標準モード(残機制)に挑戦できるかもとステップアップしやすくなってる。

自分のような「ノーマルノーコンティニューはできるけど、EXTRAステージは難しい!」ってプレイヤーもありがたくて、あの楽曲を聴けるEXTRAステージに挑戦したいのに難しすぎてすぐ終わっちゃうって悩みを解決してくれてる。

その他『低速中に自機の当たり判定表示』や『画面下部にボス位置の表示』、『フルパワーでなくても画面上部でアイテム回収』など、元々の紅魔郷にはまだなくて後にシリーズ標準搭載となるシステムがしっかり含まれている。

東方紅魔郷New Classic 自機当たり判定とボスマーカー
オリジナルを再現したクラシック版も1プレイしたけど、今となってはこの辺のシステムがないと違和感がある。

東方といえば原作未プレイだけど楽曲は知ってる・聞いたことがあると言う人が普通にいるくらい楽曲も特徴で、New Classicには原作者ZUN氏のセルフアレンジ版とオリジナル版が収録されてオプション画面から選択可能。
流石に聴き慣れすぎたオリジナル版でないと違和感が少しあるけど、セルフアレンジ版も良くて気分転換に切り替えるのは全然いいと思った。

あとゲームプレイと直接関係しないけど、敵キャラの解像度が上がって滑らかなモーションになってたり、動きのパターンが追加されて美しくなってるのもよかったね。なお、弾幕に集中させられて敵のモーションを見る余裕はない。

東方紅魔郷New Classic 敵キャラ
公式サイトより:公式サイトでは動く姿も見られる

数年ぶりでもプレイしてみたら楽曲はもちろんだけど、「こんな弾幕あったあった」と思い出せるほど弾幕シューティングゲームとしても印象に残るものがあり、これほどの巨大コンテンツになったのはニッチなジャンルの中でも元々のゲームの出来が良かったのもあるんだろうなと改めて感心させられた。

いつもノーマルノーコンティニュークリアで満足しちゃってて、抱え落ち(ボムを残したままミスすること)やコンティニューですぐ萎えてしまうせいかハードはほぼ挑戦すらしてこなかったけど、手軽に通しプレイできるチャレンジモードのおかげでハードもやってみようかなって思ってる。
標準モードでハードクリアできるようになる頃に、このリメイクをベースに妖々夢を出してくれたら嬉しいな。

東方紅魔郷New Classic あなたの腕前
ボム使用回数とミス回数が同じくらいになるなんてざらにあるけど、なんか上手くいった

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