オールインアビス イカサマサバキ:レビュー&クリア後感想

自称天才ギャンブラー瀬名原アスハがギャンブル特区を支配する魔女たちに挑むギャンブルアドベンチャー『オールインアビス イカサマサバキ』をレビュー。

公式サイト(アライアンス・アーツ)

レビュー

ストーリー概要

ギャンブルですべてを解決するギャンブル特区”街”にやってきた自称最強ギャンブラー瀬名原アスハは街を支配する”魔女”の一人に挑むも敗北。魔女がイカサマしていることを確信したアスハは最強であることを証明するため街を支配している5人の魔女を倒すことを決意する。

キャラデザよし。でも性格おっさん

ゲームの特徴

ギャンブル特区が舞台となっているけどゲーム内でプレイするのはポーカーのみ。
ポーカーはオリジナルのルールがあり、操作キャラのアスハは特殊能力を持ち、敵の魔女はイカサマを使うといった感じでポーカーのゲームを遊ぶ目的にしていると「思ってたのと違う!」となるかもしれない。ポーカーを題材にしているもののゲームのメインはアドベンチャーと思った方がいい。

・ゲームの流れ
探索で情報を集め魔女の強さの正体(イカサマ)を暴き、対策を見つける。情報を得るためにポーカー対決やお金が必要になったりする。条件が揃ったら魔女と決着をつけて次の章へ進むといった流れ。

・探索
行き先を選択する形式で基本的には話の流れで言われた通りの場所へ行くだけ。
ショップ、お金を稼げる野良ポーカー、バフを得られる歓楽街での豪遊、やり込み要素のポーカーロワイヤルあたりは大体いつでも訪れられる。

探索パート

各章で世界観の展開と対戦相手の魔女についてのストーリーに焦点が当たる。

・ポーカー
ポーカーのルールは現実にもある『テキサス・ホールデム』にオリジナルのチップ制を加えた1vs1で行われる。詳細はゲーム内で説明されるので省略。

操作キャラのアスハは特殊能力を持ち、相手の手札を読んだり有利なカードを引き寄せたりできる。スキルはストーリー進行やポイント消化で獲得し事前にセットしておく。
魔女戦では魔女のイカサマに対策するため探索で用意した情報やアイテムを選択するアドベンチャー要素が加わる。

ポーカー

・サバキ
魔女との対決は負けた方が破滅するアビスルールで行われ、負けた側はサバキという名の処刑が執行される。
スチルとテキストのみだけど表現はグロめでなんなら胸糞要素もある。見なくてもストーリー理解に差はなく毎回見るか確認されるので苦手なら見なくてもいい。
アスハの負けパターンも各章にあるからコンプリートしたいなら負けないといけない。

・ボリューム
1章あたり大体60~90分で全5章。
ある章のお金をいっぱい集めるとこで全財産賭けて負けたからそこだけ3時間くらいかかった。

攻略メモ

・スキルと基本戦略
ちまちまチップを削っても決着しないので勝てるときに大きく賭けて、勝つ自信がない手札のときはフォールドしていい。フォールドすれば倍率は維持される。
洞察力で相手の手札を透かしたり、自手札を強くするスキル(好機到来、数運、天運など)で勝てる手札になったら挑発してからオールインすれば簡単に決着できる。

魔女戦は相手のイカサマを明かして勝てる状態になる(スキルが効くようになる)まではストーリーに沿った行動をしていく。
魔女戦の前には歓楽街でバフを得てから挑む。

・スキル『好機到来』の使い方
好機到来は手札でペアが出来やすくなるスキルだが、単体だとワンペア止まりになりやすいので数運や天運と合わせてスリーカード以上を狙うといい。

・スキル『洞察力』のメッセージ違い
似たようで内容が異なるメッセージの効果。

「むっ、相手は手札でペアができておるようじゃ……!」 → 手札2枚でワンペア成立している。
「場に出ているカードと同じ数値のカードを持っているようじゃな……。」 → 手札と場のカードでワンペア以上が成立している。(ストレートやフラッシュは除く)
「ワンペア、ツーペア、スリーカードあたりの手を持っていそうじゃな……。」 → 場のカードだけでワンペア成立してるだけでもこのメッセージは出る。

・所持金とSP
バトルで得られる所持金とSPの獲得量は章が進むごとにインフレしていくし、なんなら所持金は章進行で引き継がなかったりするので魔女戦の前に使い切っていい。

クリア後感想(ほぼネタバレなし)

先に「ポーカーを題材にしているもののゲームのメインはアドベンチャーと思った方がいい」と書いたけど、個人的には想定してたよりポーカー要素がありもっとアドベンチャー寄りになってると思ってた。

アドベンチャーゲームとしてはキャラの深掘りが浅めで主人公アスハに関してのバックストーリーもほぼない。壮大な伏線とかもなかったように思う。ボイスがポーカー中のコール以外になかったのもアドベンチャー要素が薄味に感じた理由かも。
ポーカー部分はずっと同じルールでスキル獲得による遊びの変化量が少なめ、金策目的の野良ポーカーバトルでも相手の持ちチップ量はわりとあるし地道に勝とうしたら1戦が長引いてしまうため中途半端に勝負するより倍率上げてドンと勝ちにいくしかなかった。

オールイン

『洞察力』で相手の手札を確認し、勝てる盤面になったら『挑発』で降りられなくして、『渾身』などのダメージアップで一気に倒し切る戦法でずっとやってたんだけど、相手の手持ちチップ量が多い、エリアによっては賭け倍率の上限が小さい、案外しっかりフォールドしてくる、スキルセットのコスト上限があるといった諸々の理由があってこのスキルセットは全然変えられそうになかった。
この部分は別売りでスキルとコスト上限が増えるDLC『凄腕ギャンブラーパック』を買えば楽になるのだと思う。

全体通して1章~2章あたりゲームの流れを把握するまでが最も楽しく遊べた期間で章が進んだときの変化点が少なかったのは残念なところ。

ラスボス戦の攻略(ネタバレあり)

※この先全部ラスボス戦のネタバレ

初回に挑んだときはこのスキルセットと最大運気量じゃムリだ! ってやり直す羽目になったから攻略を残しておく。
セットスキルは『挑発』『数運』『渾身』『好機到来』の4つ。最終局面では運気が毎ターン全快するから歓楽街の豪遊と運気上昇スキルで最大運気12あればいい。

ラスボス戦スキルセット

相手の手札2枚は大体同じ数値のカードだから洞察力はもはや必要ない。数運使ったあとは9割フォールドされるから挑発は必須となる。
スリーカード以上になれば勝率はかなり高いから全力で賭けて勝ちにいって負けてもここはリトライがきくから運が悪かったとやり直せばいい。
ついでに書いておくと最終局面の手前に絶対勝てない状況がある。ここは負けたあとタイトルに戻ってロード画面にいけば進む。ここのメタ描写は突然なものに感じたんだけどもそれらしい伏線あったかな?

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