成長要素濃いめの弾幕シューティング:Astro Prospector レビュー

シンプル操作と1プレイ数分の手軽に遊べるのに成長要素もりもりの弾幕シューティングAstro Prospectorをレビュー。

レビュー

ストーリー概要

宇宙コーヒー豆を独占して人類を支配しているスペースコープから人類の自由を取り戻すため、宇宙船に乗って宇宙コーヒー豆を収集しよう!

みんなだいすき宇宙コーヒー

という感じの導入はありつつゲーム中はストーリーに関して語られることはないのでストーリーはあってないようなもの。とにかく敵と惑星をぶっ壊してコーヒー豆を集めるんだ!

ゲームの特徴

基本操作は移動のみで攻撃は自動で発生するいわゆるヴァンサバライクなゲーム性。そこにランダム性のあるビルド要素は排除し、収集したアイテムを使って永続アップグレードを積み重ねていく育成要素の濃い弾幕シューティング系ゲームになっている。

惑星壊してコーヒー豆採掘

まずやることはターゲットに近づくことで初期装備のレーザー攻撃を発生させ、破壊するとコーヒー豆やその他素材が出てくるので回収。宇宙船を強化していくことで爆弾やタレットなど攻撃手段が増えていき基本的にどれも自動発動だが、ダッシュと敵の弾幕を消せるパルスといった任意のタイミングで発動できるものも存在する。

持ち帰った素材で武器追加や性能上昇などスキルツリー形式の200種以上あるアップグレードを行い、成長することで素材収集の効率が上がってまた成長が進むという流れ。また、ステージ制になっていて各ステージのボスを撃破することでステージが進み難易度も成長に合わせて上昇していく構成になっている。

豊富なスキルツリー

敵ユニットからの攻撃やコーヒー豆を採掘できる惑星(コフィ星)などに接触するとダメージを受け、体力がなくなると強制帰還となるけど、それまでに回収した素材は持ち帰られるからミスのストレスは薄め。
また1プレイの制限時間(コーヒーが切れることで眠くなり強制帰還という設定)もあり、ゲーム開始時は1プレイ十数秒で時間切れになってしまい強制帰還になるが徐々に1分、2分と活動可能時間が増える。活動時間が増えればそれだけ素材を収集できる量も増えていくわけだ。

濃くなってく弾幕

序盤は1プレイ10個くらいしか持ち帰られなかった宇宙コーヒー豆がアップグレードしていくことで100個、1000個以上と増えて「次はもっと増やせる!」という気持ちにさせられ延々繰り返し止め時を見失ってしまう。
序盤ステージのカジュアルさから一転、ステージが進むにつれ弾幕は濃くなって回避の操作技術が求められるようになってくるけど、一方で成長要素は豊富に用意されており、クリア済みのステージに戻って素材を収集することで弾避けの腕が磨かれていく感覚は味わえるはずだ。さらに弾幕シューティング系ではあまりなさそうなアップグレードによるゴリ押しの余地が絶妙なバランスで組み込まれていることが攻略の手応えとやり込みの中毒性をうまく両立させていると思う。これが「あともう一回だけ!」の衝動につながっているのだろうな。

コメント