コラージュアートを上手くつかった映像演出が素晴らしい:Illusion Carnival 第1章レビュー

不思議で不気味な遊園地コンフェッティアからの脱出を目指す2.5DダークメルヘンストーリーIllusion Carnival(イリュージョン カーニバル)の第1章をプレイ。現在は第1章のみリリースされて第2章は開発中とのこと。

魅せる映像演出

まず目を引くのはコラージュアート風のデザイン、そんな特徴的で凝ったデザインに違和感なく魅せてくれる絵本のような世界観と演出。これがとても魅力的でよかった。

デリリーニ

幻想的でド派手な映像演出と次々に起こるサプライズはまるでショーを見てるような気持ちになってずっと楽しい時間を与えてくれる。ゲーム部分に複雑で新しいことはないけれど魅せ方がすごくて退屈を感じる暇さえなかった。
演出上セリフが自動で流れたり場面が転換するシーンがあって状況を理解するのに忙しくなることがあるけれど特定のシーンごとにセーブデータが残ってるから見逃したら見直すことはできる。

日本語翻訳や独特な文字表現は世界観に違和感なくハマってローカライズはよくできてた。

ゲーム部分について

見下ろし型の画面表示で主な操作は移動、アクション(会話、調べる)、ダッシュ、スキル。
ダッシュは一瞬の無敵と高速移動をする回避行動、スキルは周囲の敵にダメージを与える攻撃手段になっている。
メインは移動とアクションで探索しながら物語や演出を見ていく感じで特定のアクションパートになると敵が現れてスキルを使って戦う。

精神力はHP

アクションパート以外にある謎解きパート。エリア内にあるものを調べて答えを導くもので知識はほぼ必要ない(簡単な英単語くらい)。わからなくても同行するキャラクターがヒントをくれるから詰まることはないだろう。

デメトリアからヒント

さらに弾幕シューティングの要素などもある。
ダッシュの性能がよくて回復アイテムもあるから難しすぎるってことはないと思う。とある耐久弾幕パートの弾幕と音楽を組み合わせた演出はプレイしていて気持ちがよかった。

弾幕パート

どれもがほどよい難易度でいろんな遊びをしながらそれぞれ違った演出が見られるから難しさに関係なく楽しい。失敗しても直前からやり直せるしゲームオーバー画面もちゃんと世界観に合わせて作られて不快感がないから一度は見ておくべきだ。

見れてよかったGame over画面

一つ難点を挙げると探索中の画面が暗くて見づらいときがある。オプションで明るさ設定があればよかったんだけども。

考察が捗りそうな謎多きストーリー

主人公ペーパー(名前変更可)を含めて登場人物それぞれ隠されているバックストーリーがありそうだけど第1章の時点ではほぼわからない。コンフェッティアの存在理由や登場人物たちとの関係性、禁句?を言ったら無理やり修正されるノイズ・バグり表現など謎は多くていろいろ先を匂わせるヒントが散りばめられているから考察が捗りそうだ。
第2章のリリース時期や全部で何章のストーリーになるのか情報がないからもやもやするけど第1章でがっつり心をつかまれたから続きは必ず追っていきたいと思う。

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