早期アクセス開始時にプレイして正式リリース後もすぐにプレイ。前ブログでも記事を書いていたテキストベースのアドベンチャー『ナツノカナタ』がコンテンツアップデートをすべて完了したということでこの機会にこちらにもレビューを書いておきたくなった。
公式サイト：https://natsuno-kanata.online/
１．終末世界を見守る物語
パンデミックにより崩壊した世界で行くあてのない一人旅をしている少女ナツノと、そんな事件は起こっていない世界で偶然見つけた古いコンピューターを通して少女と何故か通話だけできるあなた（プレイヤー）。
少女のいる世界は何なのか？ パンデミックとは？ どうして通話ができるのか？
古いコンピューター越しにナツノの旅を見守りながら終末世界の謎に触れていく物語。
２．選択肢の代わりにテキスト入力
テキストアドベンチャーは選択肢で行動を決めるのが通常だけど、今作はテキスト入力枠に話しかける言葉や指示を入力することで行動が決定する。
ある程度入力が成立する言葉は決まっているので選択肢が回りくどくなっただけに感じるかもしれないが、会話や探索、戦闘の行動まですべてこのテキスト入力1つで統一しているのはおもしろい発想だと思う。
ログにある色付きの言葉をクリックするとその言葉が入力欄に貼り付けられるので、基本的にはそれだけで話は進められる。たまに言葉をちょっと変えても反応するものがあったりするから自分で入力して探してみるのもいい。
３．生き抜くために探索
ナツノは一人旅をしながら生きていくために廃墟などを探索する。
何もしなくてもナツノは勝手に行動するが、どこへ行くとかどこを調べるとかテキストで指示をしてやればナツノはそれに従って行動してくれる。
探索で探すのは食料と武器、そしてストーリーを進行させるためのキーアイテム。
体力と空腹パラメーターがあって食料はいくらあっても困らない。戦闘もあるので武器も必要だ。食料と武器はそのまま使えるものはあるけど、クラフトで組み合わせて効果の高いものにしていくこともできる。
４．勝手に戦ってくれるけど指示もしてあげよう
探索中、襲ってくる感染者と遭遇したら戦闘になる。
戦闘はナツノが装備している武器を使って勝手に戦ってくれるが、指示することで回復アイテムや手りゅう弾など消耗品を使ってくれる。
武器は壊れることがある。武器名を入力することで装備を切り替えてあげよう。
５．ゆるい空腹度の管理
サバイバル要素として空腹度がある。と言ってもそんなシビアなものではなく、空腹が進むとナツノが探索を止めてその日は終了するだけ。
時間のリミットなどないから気にしなくていいけど、ちゃんと探索すれば食料は余るくらい手に入るので温存する必要もない。
６．アイテム収集
アイテムの種類が豊富で図鑑のような機能もあるからコレクション欲を満たしたいならコンプリートを目指すのもいい。探索する場所で見つけられるものの傾向があるからいろいろ調べてみるのが楽しめる人は楽しいだろう。
７．キャラクターエピソード
旅の最中に出会うキャラクターと共に行動することがある。
キャラクターには個別エピソードがあり、世界観やキャラクターの深掘りがされる。
８．重視されているのはシナリオ
探索や戦闘はあるものの重視されているものはシナリオ、ストーリーでゲーム難易度は低い。
空腹度は飢餓になって強制帰還したら翌日なぜか満腹だし、時間のリミットもないから強制帰還のデメリットはないに等しい。戦闘も一部ボスみたいな敵が強めではあるけれど装備と回復アイテムがあれば負けることはそうなくて、ランダムエンカウントの敵は問題なく弱い。終末世界のシビアなサバイバルや戦闘は期待しない方がいい。
探索をスキップするストーリーモードがある。
９．クリア後要素も豊富
ネタバレになるから何かとは言えないが、クリア後コンテンツがある。
１０．これで無料
真っすぐクリアを目指せばたぶん10時間未満。
たっぷり探索してクリア後要素まで楽しめばもっと遊べるのになんと無料！
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