オクトパストラベラー 4章&クリア後感想:プレイ日記♯08

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各キャラ最終ストーリーの4章は推奨レベルが全部45で同じだから1章をプレイした順にやっていこう。

・トレサ(4章)
秘石エルドライトを手に大競売へやってきたトレサは大競売の出資者である大富豪ウィンダムの娘ノーアと出会い、ここで行われる品評会がノーアに贈られる品を探すものだと知った。
大競売を巡っていると謎の女エスメラルダに手記を奪われてしまうが大競売に来ていたアリーに助けられながら手記を取り戻す。そこでトレサは改めて自分の宝物について考え品評会には『名も無き手記』を出品することにした。
品評会でトレサの旅の話を聞いたノーアは父ウィンダムに欲しいものがあると初めて告げ、品評会でノーアに贈られる品として選ばれたのは名も無き手記となり、ノーアは自分が手記の続きを書くと約束した。

幹部エスメラルダが何の幹部だったのか、手記にどんな心当たりがあって奪ったのか、アリーに手助けさせるためだけに登場した名前も出てこない不憫な黒服とか消化不良は少し感じつつ、誰のものかもわからない旅の手記をきっかけにトレサの冒険がはじまって、今度はノーアがそれを引き継いでいくという流れは小さな規模ではあるけれど連続クエストの完結としてとても気持ちよい終わり方だった。

・サイラス(4章)
イヴァン学長の秘書ルシアを追った遺跡の奥で貴重な本の数々が保管された書庫とルシアを見つけた。黒幕だったルシアは血晶石の力で化物になって襲い掛かってくるが撃退。手に入れた辺獄の書の原本を解読したサイラスは危険な辺獄の書を焼いてなかったものにするでなく、同じことが起こったときどうするか後世に伝えるためアトラスダムに戻ったサイラスは教鞭を取りながら辺獄の書の研究をしていくのだった。

血晶石の力で化物になったルシアは戦闘開始時に驚異の30シールドでこんなの無理だ! と怯んだけどもブレイクするたびにシールド枚数が減っていくのがゲーム内では語られないけど血晶石の力が完全なものじゃなく徐々に弱体化していってるんだとわかるのがよかったよね。

・オルベリク(4章)
エアハルトに復讐の機会を与えたヴェルナーは町の領主になっていたが恐怖で住民を支配する独裁者でもあった。反領主レジスタンスの作戦に参加し、待ち伏せしていたヴェルナーの襲撃を受けながらもレジスタンスの手助けもありヴェルナーを倒すことに成功。すべて終わったときオルベリクは守るべきものを思い浮かべ帰りを待っている人たちがいるコブルストンへ向かった。

独裁体制への反乱、野心を持った黒幕、駆け付けてくれるかつての敵であり友とか王道から外れたキャラストーリーが多い中でオルベリクは剣士という役職らしい王道ストーリーだったね。

・プリムロゼ(4章)
仇の男シメオンの劇場に入るとプリムロゼの過去を題材にした劇が上演されていた。劇と過去の自分を重ねつつ対峙するシメオンから父親が本当に復讐を望んでいると思うのかと問いプリムロゼを揺さぶってくるが己を信じ貫く決意をしてプリムロゼはシメオンを倒す。
父の墓前で仇を討っても埋まらない心を抱えながらもどこかにある幸せを探してプリムロゼは歩き出す。

プリムロゼの過去の出来事と劇が重なりながら、最後だけ愛を誓いあう男女がいる舞台上と復讐を果たしてシメオンを刺す劇場の最上階で異なる結末を迎える対比の見せ方は見ごたえあったなぁ。
シメオンは最後まで劇の役割を演じていたようなキャラクターで良くも悪くも気持ち悪い黒幕だった。復讐をしようとする人に「そんなことしても亡くなった人は喜ばない」的なことをいうのは定番だけどもそれを復讐される側が言うのは違和感あるんだけどね。最後までブレずに復讐をやり通したプリムロゼかっこいいぞ。

・アーフェン(4章)
毎度のように薬師の需要に対して供給が足りてない町で患者の治療をしていくアーフェン。

患者の多さに苦戦しているところへオーゲンもやってきてなんとか治療を終えた二人が酒場で語り合っているとオーゲンの様子がおかしいことにアーフェンは気付いた。翌日オーゲンは倒れ重い病を患っていることを知ったアーフェンはその症状がかつて自分が死にかけていたときの症状と同じだったことに気づき、過去に自分を救ってくれた恩人の記憶を辿ってオーゲンを治療した。
相手を選ばず命を救うアーフェンと過去の経験から救う命を選ぶようになったオーゲンは別々の道を歩むが二人に迷いはなかった。

アーフェンとオーゲンの敵ともライバルとも微妙に異なるなんともいえない関係性と最終的に別々の道を歩みつつ互いを認め合って落ち着く感じいいね。結局登場しなかったアーフェンの恩人さんだけど人物像や他ストーリーとの関係性もやっと見れた。

・オフィーリア(4章)
リアナと種火を追ってきた町で明らかに怪しかった商人マティアスを救世主とする組織に捕まってしまうもリアナの助けがあり脱出。亡くなった父との思い出を語ってリアナの正気を取り戻したのち、封じられた神を蘇らせようとする儀式をしていたマティアスを倒すことに成功する。

種火の件のあと引きこもっていたリアナをオフィーリアは外に連れ出して過去にリアナがしてくれたように今度はオフィーリアが大聖堂を望む丘でリアナを救うのだった。

他のキャラでも少しあったけど、エピローグで固有フィールドコマンドを使っていくのちゃんとゲームの機能を使っててよかったな。その中でもオフィーリアの『導く』でここに連れてくるの素晴らしい締めだ。
封印された化物の復活を阻止する話なんて「どうせ復活するんでしょ?」と予想しちゃうけどしっかり復活を阻止できるとは良い意味で裏切られたよ。その化物はちゃんと裏ボスとして戦えるようだしキャラストーリーとしてはこれでよかったんだろうな。

・ハンイット(4章)
赤目のいる遺跡に向かってついに赤目との戦いへ。
赤目を討伐したのち石化が治った師匠ザンターと再会し、師匠の無事と弟子の成長を喜び合う。

下準備は前章までに済んでるからこの最終章は赤目を倒すだけのシンプルストーリー。再会した師匠とのやり取りよかったなぁ。
でもあれだけ赤目は石化してくるって前提で3章は石化を治療するヘンルーダ薬を手に入れる話をしたのに結局戦闘では1回しか石化されなかったっていうね。なんなら単体技の石化なんかより全体気絶の技で全滅するまでずっと赤目のターンされる方がヤバかった。このゲームのバフや状態異常の効果ターン数を重ね掛けできる仕様のヤバいとこ出たよ。

・テリオン(4章)
ダリウスの盗賊一味に支配された町でダリウスの手下に囲まれるもヒースコートに助けられながらダリウスのアジトに潜入。追い詰めたダリウスを退治し、かつての兄弟分と決別したテリオンは盗まれていた竜石を取り返してレイヴァース家に戻る。腕輪を外されたテリオンは再び当てのない旅に出る。

ラスボス枠の一人としては小物感が全開で最終章に魅力ある存在になるのか!? って前章で思ったところ小物感はそのままに情けない最期を迎えるダリウス。でも仲間を裏切って成り上がった奴のらしい最期と思えばそうなのかもしれないね。ダリウスの小物っぷりはあからさまにそう見えるようにやってたろうし。
最後に回ってきたストーリーだから推奨レベルを上回って比較的楽な戦闘にはなったけど、盗賊だからHPやSPを盗む(吸収)能力とか、アイテムを盗まれて戦闘中にアイテムが使えなくなる能力は推奨レベル未満だった先の方にきてたら苦戦したかもしれない。

クリア後感想

8人のキャラクターを主人公に8つの独立したストーリーを体験するオクトパストラベラー。一つ一つのボリュームはそんなにないけど連続クエストを順々にプレイしていく感じで気が付いたら大作RPG1本遊んだ気分になれた。個人単位の規模の小さい話から世界を揺るがしかねない規模の大きい話まであるから先の予想ができないのはよかった。
それぞれのストーリーではちょっと触れただけのグラム・クロスフォード、フィニスの門、ガルデラといった世界の根幹部分は全ストーリークリア後の裏ボスで消化してくれるようで独立していたと思われた個々のストーリーも実は繋がってるというのはおもしろい。

長編だったけどブレイク&ブーストのシステムがよくて最後まで戦闘が単純化しなくて飽きなかった。流石に雑魚戦は途中からもういいだろって思うようになってきたけど『エンカウント半減』と『逃げる成功率アップ』を付けて退屈になってきた部分は回避できたしね。
とはいえバトルジョブとアビリティの選択肢が物足りなくて成長が止まったように感じるのが少し早かった。ずっとパーティにいた主人公のトレサはJP余りまくったし上位ジョブが取れるタイミングはもっと早くてもよかったかな。

いろいろと戦略はあるのだろうけど個人的に行き着いたのは『ダメージ限界突破』持ちに神官奥義(技が連続発動)付与してフルブーストアタックすること。各ストーリーラスボスのHPが約10万だけどこれ2回くらいで倒せる。こういう自分なりの最適解を見つけるまでが楽しいし、見つけてからもこのゲームではまずブレイクする準備段階があることですんなりやれない場合がある絶妙なバランスになってたと思う。ターン制バトルとしては非常に満足度の高いゲーム性だったからちょっと間を置いてから2もやりたいな。

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