よくわからんけど犯人はお前だ:エイプリル探偵事務所 レビュー

「犯人はお前だ」のところだけやる推理ゲーム『エイプリル探偵事務所』をレビュー。
ノベルゲームコレクションにて無料配信中。

タイトルの『エイプリル』はエイプリルフールネタから生まれたゲームというだけでゲーム内ではおそらく意味がない。

ゲームの流れ

9件の事件調査依頼があり、1件に1人ずつ被疑者がやってくるので犯人か犯人じゃないかを選ぶだけ。9件の選択が終わればエンディングになる。

どうみても犯人

9件の被疑者に対して『犯人』か『犯人じゃない』の組み合わせでエンディングが決まり、12+1個ある全エンディング回収を目指すゲームになっている。

ゲームの特徴

犯人か判断する前に『話を聞く』選択はできるが情報量は薄くあまり参考にならない。
被疑者の見た目の特徴など限られた情報と周回プレイで追加される情報を用いて少しずつ推理ができるようになってくる。

エンディング一覧

まずわかりやすいところでタイトル画面の『記録』から見られるエンディング一覧。ここには各エンディングに到達するためのヒントが記載されている。
他には周回プレイで情報が増えていく『人物メモ』、合間にやってくる警部からの情報など周回プレイで明らかになることがある。警部についてはしばらくどうでもいい話しかしないので読み飛ばしそうになるけど、10周くらいして「何っ!? 警察の調査情報を横流ししたら考えるだと……!?」のセリフが出た次週からちゃんと情報をくれるようになる。この情報は見返したりできないからすぐに意味がわからなかったらメモしておくといい。

何の役にも立たない警察かと思いきや

はじめたばかりの頃は推理の情報が足りないし、本当に犯人だったのか正解を教えてくれないしで真面目に推理するゲームなのか迷うところだったけど、少しずつ与えられる情報を整理するとちゃんと答えが導き出されるようになっていて、未回収エンディングに到達できたときにすっきりさせてくれた。
『犯人』か『犯人じゃない』かの2択を繰り返してエンディング回収をするだけなのにテンポの良い1周の短さと攻略するためのルールが徐々に理解できてくる塩梅が良い味を出してるおもしろいゲームだった。

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