移転前ブログの記事を加筆修正して再掲載したものです。初出2022年2月の記事なので少々古い内容が含まれます。
近年、ゲームのグラフィック表現はフォトリアル、トゥーンレンダリング、レイトレーシングなど多様化し、技術的にも進化を続けている。
それ故に求めるグラフィック品質の程度も人によって様々で、高画質であればあるほど嬉しいという声があれば、Playstation3くらいの画質で十分という声もある。レトロなドット絵が一番好きという人だっている。
2022年当時『Pokémon LEGENDS アルセウス』のグラフィック面に不満があるというレビュー、感想をよく見かけて話題になった。もっといえば、その前に発売された『ポケットモンスターBDSP』のときもグラフィックの不満の声は挙がっていた。
そして、『ポケモンレジェンズZ-A』が発売されたばかりの2025年現在もそういう意見をそこかしこで見かける。ドット絵から時代を駆けて進化してきたポケモンのようなシリーズは、理想のグラフィックが人によって異なることを象徴する存在で、この先も新作ごとにグラフィックへの賛否が飛び交いそうだ。

上画像は2022年当時に少し話題になった投稿。(現在は削除されている)
2006年発売の『TES IVオブリビオン』と『Pokémon LEGENDS アルセウス』を比較して「ポケモンのグラフィックの質がひどい、木や岩など環境物の密度が少なすぎる」などの意見が出ていた。
これがNintendo Switchのスペック限界か、ゲームフリークの技術力か、何百種類もいるポケモンを登場させるためのリソース確保によるものか、どこかに限界があってこうなっているのだろうと察する。個人的には遊んでいたら慣れて『大体は』気にならなくなってくるし、グラフィックの良し悪しがゲームのおもしろさに直結するとは限らないとも思っている。
とはいえ、まずそのゲームを知ったときに得る情報は映像だから『興味を持つ』『そのゲームを遊びたくなる』という気持ちにさせるスタート地点に立たせる情報として、グラフィックを重要視する考えはわかる。シリーズものだと前作という比較対象があるから、そこでグラフィックの進化が目に見えないと物足りないと感じるのもわかる。
近年はゲームのリリース数がとんでもないから、まず目に映るグラフィックである程度足切りしないと追いきれない。しかし、ドット絵やローポリだからこそ”心に残る”表現になっているゲームだってあるから高解像度であればなんでもいいってわけでもない。

誰もが納得できる理想のグラフィックを作り出すのは難しい。
ゲーム内容と合ってるかってのもあるけど、結局は各自がどんな時代に、どんなタイミングで、どういうコンテンツに触れてきたかで異なってくるのだろうね。


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