過去の時代を反映させたゲームを楽しむには多少の予備知識が必要かもしれない

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過去の名作ADVは現代でも楽しめるのか?『サウンドノベル 街』や『CHAOS;HEAD』などTIPSが繋ぐ過去と現在【特集】

ゲームに限った話ではなく映画や漫画とかもそうなんだけど、過去の時代背景を反映させた作品を現代でプレイしたときに楽しめるのだろうかって話。

この記事でも書かれているように急速に進化しているPCや携帯電話辺りは時代による変化が大きい。
現代でも見かけないわけではないけど、もはや公衆電話を知らない人がいても不思議ではなく「何で街中に電話が置いてあるんだ? テレホンカードってなんだ?」って理解が追い付かない人もいるだろうね。

用語の説明をしてくれるTIPS機能で理解できることはあるだろうが、当時では当たり前のもの過ぎて何の説明もないってことはある。それこそ公衆電話なんて一々説明してくれてないんじゃないだろうか。

街
チュンソフト(現スパイク・チュンソフト)のサウンドノベル『街』

いつだったかSTEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)をプレイしてあの個性豊かなキャラクターたちとその心情の描写、時間軸を利用したストーリー展開にはとても感心させられた。
世界観を共有する『CHAOS;HEAD(カオスヘッド)』をやるのは自然な流れだったが、こちらは自分にはあんまり合わなくて一周しただけで中途半端に終わってしまった。(CHAOS;HEADの一周は導入に過ぎない)

STEINS;GATEでも岡部倫太郎の厨二病キャラやネットスラング、当時のノリが見ていて辛いと思うときはあったし、プロローグを越えてからはしばらくゆっくりと話が展開されるから脱落しかけたものだ。
CHAOS;HEADはSTEINS;GATE以上に濃いネットスラングの多用と少々過剰だと感じる声優さんの演技が合わなかったと記憶してる。キャラクターの動きがあるアニメで見ていたらマシだったかもしれないけど残念ながらあの時は脱落してしまった。今プレイしてみたらどう感じるか気になる所ではある。

今でこそ動画や配信の文化があるし、TVでもネットスラングが取り上げられることがあるからネットスラングが発声される言葉として馴染みがあるけど、当時のネットスラングといえば掲示板の文字でしかないものだったから、それを発声されると何か違和感があったんじゃないかと思う。

記憶を消してもう一度STEINS;GATEをプレイしてみたいと思う反面、本当に記憶を消してプレイしてみたとして、すっかり過去のものとなってしまった当時のノリやネタを見て脱落せずに序盤を突破できるか不安がある。
それはつまりSTEINS;GATEを全く知らない人へ、あるいはもっと未来の人達に勧めて楽しんでもらえるのかって話でもある。

STEINS;GATE

極端なことを言えば、江戸時代を生きて体験していなくても時代劇は見られる。
「なんでこの変な髪型をしているやつは刀を持ち歩いているんだ? 危ないじゃないか」なんて思う人はいないだろう。それは学校で歴史を学んでいたり、いくつかの時代劇を見てきてこの時代はこういうものだって認識があるからだ。

もっと未来になって「スマホってなに?」って子どもたちに言われるくらいの時代が来たとき、その子たちにSTEINS;GATEを理解して楽しんでもらおうと思ったら、それなりに当時の予備知識や同世代を反映させた他のゲーム、例えば『428~封鎖された渋谷で~』とか『龍が如くシリーズ』を遊んでもらう必要があるのかもしれないね。

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