水上という限定された環境の都市開発系シミュレーションAll Will Fallの体験版レビュー。
2025年内に完全版リリース予定で、体験版では開始エリアや製造できるものに制限がかかっているがそれなりに遊べる。
レビュー
ストーリー概要
水位が上がって海にのみ込まれようとしている終焉を迎えた世界。
人類最後の生き残りグループのリーダーとなってわずかに残った足場を土台に都市を建設していく。

ゲームの特徴
ほぼ陸地はなく海上からわずかに出ている建造物の上を土台に、残骸や漂流してきた資源を使って拠点を拡張していく。
スタート時は建造物の上に木材、がらくた、食料、水などが残っているから労働者に仕事を割り振って集めさせる。道を作って離れた建造物へ行けるようになればまた新たな資源が集められるようになるし、時間経過で漂流してくる資源や水位が下がったときにだけ収集できる資源などがある。

作業場を建てる → 作業場に人員を割り振る → 収集する資源を選択するという資源収集の手順は慣れない操作感だけどもチュートリアルで誘導してくれるし、不備があるとアイコンで教えてくれる新設設計なのでわかりやすく覚えていけると思う。

はじめはシンプルな施設しか作れないが研究所を作ると建築できるものが増えていく。
船を作って漂流物を集めやすくなったり釣りができるようになるなど資源が集めやすくなる。研究が進めば電気や金属系の施設も使えるようになってくる。

建造物やブロックはかなり自由に設置することができるが物理法則は守る必要があり、安定しない位置に作った建造物は崩壊する恐れがあるのはこのゲームの特徴といえる。土台になるブロックを選択すれば安定性を見られるから足りなければ補強してやらないといけない。

無理な建築で崩壊しても元に戻すことはできるが、ストアページには『難易度を下げてプレイする場合は建設に失敗しても、建造物を崩壊前の状況に戻して、間違いを修正し、悲惨な結果を回避できる』とあるので製品版の通常難易度では崩壊は戻せないかもしれない。せっかく崩壊するシステムがあるのだからそれでいいと思う。

グループのリーダーとして定期的に起こるイベントでは決断を迫られる。移民の対応、争いの仲裁、困難な状況の決断、政治的クーデターまで様々。例えば移民の受け入れは人口が増えるから労働者が増えるのはいいことだけど食料と水の消費量が増えるし居住区も必要になるから何でも増やせばいいってものでもないわけだ。

体験版をプレイした感じ、たまにイベントの事故が原因で人口が減ることや資源が一時的に枯渇することはあったけど終焉を迎えた世界ってほど困窮することはなくのんびり都市開発を進められるものだった。ストアページの概要を見るに難易度選択はありそうだから製品版では資源と人員の管理に追われてあーでもないこーでもないと悩みながら遊べるようになっているといいな。
個人的には体験版だけでも建築の自由度の高い配置や人員割り振りを管理するゲーム性は感触いいから製品版は必ずチェックしてもっとよくなってそうなら是非やりたい。
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