大阪・日本橋を舞台にしたメイド喫茶スローライフADV『電気街の喫茶店』レビュー。
レビュー
ストーリー概要
ブラック企業を辞めて途方に暮れていた主人公がひょんなことから潰れかけのメイド喫茶『ふわふわ』の店長になってヒロインのメイドや電気街の住民と交流しながらメイド喫茶を立て直そうとする話。
ゲームの特徴
ドット絵ビジュアルで表現された大阪・日本橋を舞台にメイド喫茶を経営しつつ、街に出かけて買い物したりと日々を過ごしていく。
コラボしている日本橋の店舗やインディーゲームがたくさんあり、探索でそれらを見つけるのは楽しい。店舗の配置や看板など実際の日本橋にあるものそのまんまだったりするので知ってる人はより楽しめるだろう。
コラボ以外も名前や見た目を濁したどこかで見たことあるようなパロディネタがそこかしこに散りばめられて探索のし甲斐がある。
メインヒロインは4人でボイス付き、それぞれ個別エンディングのあるADVとなっている。
主なゲームパートは『メインシナリオ』『経営』『探索』の3つに分かれている。
メインシナリオは話を読み進めて選択肢を選んでいくヒロインや喫茶店に関わるアドベンチャーパート。選択肢やドリンク提供で適切なモノを出せたときに相手の親密度が上昇していく恋愛シミュレーション的な要素でエンディング分岐に繋がる。
経営はメイドをホール担当とキッチン担当に配置してメイド喫茶を営業する接客シミュレーション。
客がやってきたら注文を取り、料理が出来たら配膳、食事が済んだら会計と対応していくもので、ここで稼いだお金が店の発展と探索の買い物資金になる。
探索は経営後の自由時間で日本橋の店舗で食事したり買い物したりと電気街を楽しむもの。
食事は疲労回復に、買い物はコレクション要素でゲーム、本、カプセルトイ、フィギュアなどバリエーションが豊富にある。時間が経過するのであまり遅くなって夜更かしすると疲労回復量が少なくなるから夜更かし注意。
メインシナリオ一周するまで時間はそこそこかかって自由時間に探索をどれだけするかで幅があるだろうけど10時間はかかると思う。全エンディング回収とコレクションアイテムの収集まで含めると価格のわりにボリュームはたっぷりある。
マルチエンディングで周回するゲームだけども文字送りの速度が変更できなかったり、イベントシーンをスキップできないなど一度見たとこを飛ばすまで時間がかかるとか、変化の少ない経営パートを早送りしたりスキップできないのも含めて周回プレイには易しくないように思う。イベント中や選択肢のタイミングで任意セーブできないのはエンディング回収やイベントシーンのパターンを色々見たいときにこれはちょっと手間かな。
※2024年12月3日アップデートで設定から加速モード(ゲーム速度2倍)が追加されました。
あとコレクション要素は手に入れたグッズを棚に並べたりはできるけど鑑賞が個人的には見にくいように思う。
リリース時に問題のあったロード時間やUI、操作性が早々に対応されているのでここら辺も改善されるといいな。ロード時間は現状も起動時だけ30秒くらい待つことになるけどゲーム中は気になるような長いロード時間は起こらない。
豊富なコラボ店舗やインディーゲーム、パロディネタがわかるほど楽しいだろうからプレイヤーによって探索の満足度は変わりそうだけど、オタクの街の雰囲気をなんとなく味わえるだけでも十分おもしろいと思う。
電気街を舞台にしているからこそのシナリオでちょっと不穏な場面はありつつ基本的には明るく癒されるゲーム内容だからビジュアルや雰囲気が気になったらオススメしたい。
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