海外ノベルゲームに感じた壁:outside the door レビュー&感想

まえがき

海外インディーの短編ノベルゲーム『outside the door』。
お手軽価格だったし最近日本語に対応したということでやってみたのでレビュー&感想。

レビュー

ゲームとしてはオフィスの一室ような部屋で完結する閉鎖的な空間を舞台に、記憶喪失の主人公がとある事件の関係者から話を聞き、報告書に内容を入力し、最後に『許すか、許さないか』を選択する。
この一連の流れを何度か繰り返し、世界の正体や自分自身の役割、そして尋問相手たちの共通点が徐々に浮かび上がっていくというゲーム。

outside the door

事前に報告書でどんなことを問われているのか提示されていて、会話の内容から適切な回答を選択する形式。本筋から脱線した雑談が多くて、どこが重要な会話なのか読み取る国語の読解テストを解いているような気分になる。
許すか許さないかの判断は、恐らくどちらが正解というよりかはプレイヤーの倫理観を問われているようなものだと思われ、ここで悩まされるのが本作の特徴だといえる。

プレイ時間は1~2時間で、若干のホラー要素がある。
文字サイズが小さめで、フォントも視認性が良いとは言い難いのが気になったのと、海外の抽象的な表現や皮肉を含む会話は退屈に感じることがあったものの、一見独立しているように見えた各事件と尋問相手とのやり取りの中で、この世界の構造が徐々に明らかにされていく過程は一定の魅力があり、価格相応の体験としては十分な短編ノベルだった。

感想:海外ノベルゲームに感じた壁

ある意味でメインかもしれない会話劇は、どこか不安を誘う言い回しや独特のテンポが続いてたんだけど、これが尋問相手の異常さを見せるためのストーリー上の演出なのか、海外特有の文化的ニュアンスなのか正確な判断が難しかった。
Milk inside a bag of milk inside a bag of milk』くらい極端だったら会話の異常さを前提に読むんだけど、outside the doorは登場人物がおかしいのかしばらく判断がつかなくて、会話のおもしろさに入り込む前のノイズになってしまったため、サイコな世界観と会話劇を混ぜた海外製ノベルゲームを読む難しさを改めて実感した。

コメント