正式版になったことだし改めてVampire Survivorsレビュー

シンプルなゲーム性と圧倒的な爽快感などから一躍人気となったVampire Survivors(ヴァンパイア サバイバーズ:以下ヴァンサバ)。
次々と類似作品が出てきて新たなジャンル化してきたともいえるヴァンサバが早期アクセス版からついに正式版になった。早期アクセス版からたっぷり遊ばせてもらって楽しみにしていたので改めてレビューを書くことにしよう。

ヴァンサバってこんなゲーム

一言でいえば四方八方から大量に押し寄せてくる敵を倒しまくって30分生き残るゲームだ。
見下ろし視点で基本操作は移動のみ、攻撃は手に入れた武器が一定間隔毎に自動で発動するから一部向いてる方向に攻撃する武器などあるものの、ほぼ攻撃の操作は必要ない。

ヴァンサバ開始時

1プレイ30分で時間が経過していくと敵はどんどん強く、数も増えていく。
プレイヤーは敵を倒すことで経験値を得て、レベルアップしたときに3~4個ランダムに選ばれた武器・アイテムから1つを選んで手に入れることができる。既に持っている武器・アイテムは強化される。
一部の敵が落とす宝箱を拾ったときは持っている武器・アイテムからランダムに1つ強化、派手な演出が発生したときは3つ、5つ強化されることがある。

レベルアップ画面
レベルアップ時
宝箱ガチャ
宝箱の演出

30分間近の終盤には画面いっぱい敵で埋め尽くされるほどになり、この猛攻を押し返すにはしっかり武器を強化しないといけないが倒しきったときの爽快感は大変に気持ちがイイ!

ヴァンサバ終盤

レベルの引き継ぎはなく、手に入る武器にランダム要素があるので毎回異なる遊び方ができるようになっている。

ヴァンサバのおもしろいところ

手探りしながらの攻略

武器とアイテムはそれぞれ所持数6つが上限なのと、特定の武器とアイテムの組み合わせでは武器が進化する要素があるからレベルアップ時に何を選ぶのかが重要になってくる。
ステージ毎の特徴やボス、ある条件で出現する死神などを攻略するために武器構成やキャラクター選択、強化する順番など考えながらの手探り感が楽しい。

クリア時、失敗時ともに1プレイ終了したとき結果画面で生存時間や倒した敵の数、武器ごとにどれだけのダメージを与えられたか確認することができる。こういったデータを見て次はどの武器を選んでいくのかあれこれ模索するのもまた楽しい。

リザルト画面

やり込み要素

金貨集め

ゲーム中に手に入る金貨は初期能力の上昇やキャラクターの解放などに使用する。
まずはこれで強化しながらゲームに慣れてクリアを目指すことになるだろう。

パワーアップ選択
『強化解除』すれば強化をリセットして金貨は戻ってくる。
あえて強化なしで再プレイすることもできる。

全ての強化要素を解放するまではそれなりにプレイして金貨を集めないといけない。
後々はキャラクター別にステータスを上昇させるアイテムを購入するために使うことになって、これが1つにつき極わずかしか上昇しないので金貨集めはずっと終わらない。

多数のキャラクター

ステータスや初期武器の異なるキャラクターが40人くらいいる。
個性の強いものから明らかに弱いしばりプレイ的なキャラクターまで様々いていろんな遊び方ができる。さらに各キャラクターで各ステージ(現在10ステージ)のクリア実績が残るから、クリア欄を埋める途方もないやり込みができる。

収集要素

手に入れた武器とアイテムの図鑑、倒した敵の図鑑、特定の条件を達成すると解除される実績、シークレット要素など収集要素が盛り沢山。

モンスター図鑑

プレイしてるだけでは知ることができない敵の名前やステータスから特徴まで知ることができる。
このゲームの敵はほとんどがプレイヤーに向かって体当たりしてくるだけなのに100体以上の種類がいるのは驚いた。眺めて見てたらステータス微妙に違うだけとか、ステータス一緒で見た目だけ違うのとかよくこの低価格ゲームで作ったものだと感心する。

自由な遊び方

難易度を上げたハイパーモード、1ゲーム15分になる倍速モード、高難度+ステージ反転モード、30分以降も継続してプレイできるエンドレスモードなど通常プレイ以外のプレイモードあり。
他にも金貨による強化をリセットしてあえて初期状態で挑戦したり、6つの武器上限を減らすしばりプレイも設定できるようになっている。
ゲーム内で用意されている通常プレイの遊び方以外にも、こういったプレイヤーが自由に遊び方を変えられる幅がある。1プレイが短くシンプルなルールのゲームだからこそやりやすいのかもしれない。

これから現れてくるヴァンサバライクなゲームの中にはもっと綺麗なグラフィックで、壮大な音楽が流れ、ゲームバランスがよい作り込まれたものが出てくるかもしれないけど、これだけシンプルイズベストを体現したゲームはなかなか出てこないだろうと思う。

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