元がPlayStation2のゲームということで、果たして今でも楽しめるものかと感じていた不安を払拭してくれた龍が如く極について要素ごとに感想を書いていこう。
戦闘
敵の耐久力の高さとエンカウントバトルの手間にうんざりし、そしてなによりストーリーの続きが気になるという理由で途中から難易度イージーに変えたんだけど、龍が如くの戦闘を極めていきたいとかでなければ軽めに無双できるイージーは丁度よかったように思う。
よく使ったスタイルはチンピラと壊し屋。
基本はチンピラで、敵の数が多かったり拾える武器がある場所だったら壊し屋でなぎ払う感じ。ラッシュは能力強化でアクションの幅が広がってくのに適応するのが難しくてあんまり使わなかったけど、使いこなせれば強そうだし楽しそうだね。堂島の龍は真島とあんまり戦わなかったからほぼ使ってない。
ロックオン機能は欲しかったかな。乱戦になったとき狙った敵を攻撃できなかったり、攻撃を空振りする点はちょっとストレスだった。
神室町
現代日本の繁華街をモデルにした街(神室町)を歩き回るのは新鮮で、実在する店があったり、見たことはあるけど入ったことのない施設に入ることができたり、本当にモデルとなった歌舞伎町を歩いてるような気分になれた。
現実の歌舞伎町は行ったことないし、きっと今だと変わってる所も多いと思うけど雰囲気は十分味わえた。ちょっと歩いたらチンピラに絡まれる怖い街みたいだから近づくことがあったら注意しないとな。
マップ全体はそこまで広くないけど、神室町にある様々な施設とミニゲームの豊富さでそこは全然気にならなかった。ミニゲームは特別おもしろいということでもないんだけど、神室町で生活してる感じがあってよかったよ。このミニゲームをしないと最強武器が取れないみたいな強制感もないしね。
ストーリーと登場人物
ヤクザの組同士の抗争、盗まれた大金、行方不明の幼馴染、刑務所に入ってる間に豹変してしまった親友など先の気になる展開は終始楽しめた。第六章(父と子)でちょっと本線から外れてダレてしまったように感じたけど、その後は持ち直したし全体通しては満足。気になる点があるとすれば、主要人物が死にすぎってことだろうか。
錦山彰についてはいろいろ理由はあれど、罪を被ってくれた桐生を裏切るほどのことか?って最後まで感情移入できなかったかな。章の合間にある桐生のいなかった10年間の出来事を見ても、妹を救えなかったことより桐生に対する劣等感の方が強く表に出てたように見えたからだろうか。意図的かわからないけど最後まで小物感拭えなかったんだよね。
この10年間の出来事は極(リメイク版)の追加シーンで原作のPlayStation2版では存在しないらしい。なら原作だと錦山が何をしたかったのか余計わからなかったんだろうな。
とはいえ、ラストバトルの演出はカッコよすぎたので終わりよければよし!って勢いにやられた。
真島吾郎は段々好きになってきたキャラクターだったんだけど途中から遭遇しなくなってストーリー以外で出合わなかったせいで気が付いたら再開することなく終わってた。
どこかの近くにいるって話が出てた気がするんだけど、真島のいる場所を見返す機能がたぶんないから何処で会えるかわからなくなっちゃったんだよね。主要人物の中では珍しく死んでないから続編で登場することを期待しよう。
そして桐生一馬。ちゃんとかっこよくて好きになれる良い主人公だった。
自分の信じる道を貫き通す意志の強さ、困難を前にしたときにためらわない決断力と行動力は清々しい。強いていえば最初から完成されたキャラクターで成長していく過程がないけど、サブストーリーで女に騙されたりたまに抜けた面があってそのギャップがまたいいね。
遺言状の東城会四代目を宣言するシーンは個人的に最高のシーンだったよ。
長編シリーズの原点を味見してみたんだけど、滅茶苦茶おもしろかったからこのまま極2もやろうかな。
コメント