ストーリー完結後の考察:Deemo2

あくまで自分なりの解釈・考察をまとめたもので間違っている部分があるかもしれない。
しばらく思いつきで追記・修正すると思う。

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世界観

アルツハイマーになったメイの記憶、思い出、病気の症状などが断片的に形作られた世界と考えられる。

・メイとカイ
人間の姿をしている主要人物たちはメイとカイの思い出が切り離された姿。

時系列は以下の順と考える。
【メイ】メイメイ→チョウ→駅長夫人→エコー
【カイ】カイ→チェン→ふもと/巨木の駅駅長→Deemo→中央駅駅長

メイの姓名が『チョウ・メイ』、カイの姓名が『チェン・カイ』だと思われる。

・駅の住民
駅の住民たちはメイとカイが出会った思い出の人たち。

・始祖の巨獣と黒い獣
始祖の巨獣が病気(アルツハイマー)そのもの?
黒い獣はMRI画像で脳が委縮した部分が黒く映るアルツハイマーの進行を表現したものか?

・魔法のビン
虚空の雨を防ぐアイテム。アルツハイマーの進行を抑える薬と同じ形をしている。

・オルゴール
カイがプロポーズするときメイに送ったもの。第四章では記憶を取り戻すための重要なアイテム。

主要人物

・メイメイとカイ
カイが女主人(ラン)の屋敷に住み込みで働いていた頃、近所に住んでいたメイメイと出会う。
メイメイはランからピアノを教わり音楽の楽しさを知り、カイは絵に興味がありランから絵の描き方を教わっていた。
ランが故郷に帰ることになり、同時にメイメイも引っ越しをすることになってバラバラになった。
(コンセプトアート/時の切符:願いの芽生え)

メイメイは愛称。第三章のセリフ「パパとママにはメイメイって呼ばれてる」ことから本名でないことがわかる。

・チョウとチェン
離ればなれになっていた二人が再会。
チェンからの勧めでチョウはピアノを再開して音楽学校へ留学した。留学中は手紙のやり取りをして、のちに二人は恋人同士になる。
(コンセプトアート/時の切符:永久の絆)

この頃はチョウとチェンの苗字呼びをしていた?

・駅長と駅長夫人
ふもとの駅と巨木の駅での職務に配属された二人は結婚。駅長夫人は妊娠するが流産。二度目の妊娠で双子を出産した。
(コンセプトアート/ふもと・巨木の駅:駅長夫婦の過去)

・エコーとDeemo
アルツハイマーを発症したあとのメイとそれを支えるカイと考える。
エコーがピアノを弾けなかったのは忘れていただけで第三章から弾くようになってから一気に上達。チョウからは何年もやってるようだと賞賛されている。
Deemoの姿はカイが手紙によく描いていた自画像。

自画像

-エコーが子供の姿をしているのは認知症による退行?
-Deemoの過去に戻れる能力はメイが忘れている共に過ごした記憶を持っていることを示している?
-エコーはエコー検査から来ている?

・駅長(中央駅)
人間の姿をしているため中央駅の駅長もカイであると考えられる。
子どもがいること(コンセプトアート/中央駅:駅長の過去)、そして異教徒が駅長の言うことを聞いていることからもそうだと思える。

他の二人組と違ってパートナーとなる人物がいないのはメイから完全に忘れられた、あるいはメイが亡くなってしまった後のカイということだろうか?

・メイの共通点
-ピアノが弾ける
-エコーと駅長夫人は故郷が彼方で一致。メイメイとチョウは明言されてない。

・カイの共通点
-帽子
-口数が少ない
-絵画が趣味
-ピアノも少し弾ける。結婚してからはメイに教わって上手くなってると思われる。

・魔法使い
命の楽章を作っていること(カセットテープより)からメイ?
第三章の過去の映像でカイと一緒にピアノを弾いていた=メイメイかラン。

記憶障害が起こっているメイにとってアルツハイマーが発症する前の自分は別人格と思えるかもしれない。発症する前のメイ、あるいはアルツハイマーにならなかったかもしれない世界のメイと考える。

・異教徒
メイとカイの双子の子ども。
記憶障害が起こったメイは自分の子どもたちのことがわかっていない。認知症によって話している言葉も認識できていない。
中央駅にいるときは積極的に手を出さず、エコーが中央駅から離れると連れ戻そうとしていたのは徘徊している親を連れ戻そうとする子どもを表しているのだろう。

・中央駅の住民たち
メイとカイの人生で関わってきた人たち。

明確に描写されていたのはランとクラウス。
ランは幼い頃のメイとカイがお世話になっていたお姉ちゃん。(コンセプトアート/時の切符:願いの芽生え)
クラウスはメイが音楽学校に留学している頃にお世話になっていた人。宿舎の管理人かホームステイ先と思われる。(第四章のエンディング)

小ネタ

・エンディング
過去チャプターのエンディングのカットは当時ではよくわからなかった所が今ならわかる。

第一章のエンディングの最後のカットではピアノコンサートで演奏している女性と観客席で花束を持っている男性のシーンがある。メイが夢見ていたソロコンサートの描写だとわかる。

第三章のエンディングではそれぞれの二人組の写真が壁に並べられている。最後のカットは中央駅駅長一人の写真と傍に置かれた恐らくメイの車椅子。

・アリス
前作の主人公と同名のアリスにメイはピアノを教えていた。(彼方の手紙)
中央駅のロビーにあった猫ちゃんの人形や秘密の作業部屋にあった仮面の少女(人形?)は実際にアリスから見せてもらったものかもしれない。

・リザルト画面
クリア後、リザルト画面が変化。

リザルト画面

・掲示板
掲示板にもメイとカイの物語が描かれているものがある。

掲示板

張さん=チョウ・メイ
これは西の駅の掲示板。留学中のメイとカイの手紙のやり取りの話。

・新聞紙に載っていた家族の写真
ふもとの駅のゴンドラ乗り場にある新聞紙を見ると、写真の家族をエコーはどこかで見たことがあると言う。彼方にあるゴンドラを背景にする家族四人の旅行写真と同じものと思われる。

・倒れたDeemo
第三章で演奏中に倒れたDeemo。介護疲れ?

・結末
第四章のカットシーンリプレイ:花と雨の旋律のメッセージ
『そして世界に再び青空が広がった。いずれまた雨は降るだろう。しかし今回は今までとは何かが違うようだ……』

エコーが家族の愛と絆を伝えたことで世界の崩壊(症状の進行)は収まった。完治することはないだろうが何かしら希望のある雰囲気を見せてくれている。

コメント

  1. しお より:

    とてもわかりやすかったです!
    自分でも「なんとなくこうかな?」と思ったところが補完されてて、少しすっきりしました。
    それでもまだまだ、謎な世界ではありますけどね(笑)
    記事作成、ありがとうございました!