Long Gone Daysについて10のこと

自分が信じていたものに裏切られた脱走兵の物語『Long Gone Days』の10項目レビュー。
早期アクセス中であること、現在は英語版しかないので理解が間違っている点があるかもしれない。

1.軍隊組織から脱走した兵士の物語

軍隊組織ザ・コアで育てられた主人公のRourke(ローク)は初めて参加した任務が非人道的な作戦であることを知る。平和のために戦っていると信じていたRourkeは作戦から抜けることを決めるが、命令に従わない兵士をザ・コアは許さなかった。

Rourke

ずっと地下の施設で過ごしてきたRourkeは初めて地上に出る。地上の世界のことをよく知らないRourkeと脱走した先で出会う戦争に苦しむ人々との物語。

2.言語の壁をそのまま表現

舞台となる国や登場するキャラクターが使用する言語は多様で、それぞれの背景や個性を持っている。会話で使われるのはその国の言語で、そのままではコミュニケーションが取れない。

言語の違いはそのまま表現

それぞれの言語がわかるキャラクターが仲間に加われば通訳されてコミュニケーションが取れるようになるので、新しい国へ着いたらまずは通訳者となる人物を探すことになるのだろう。

3.戦術的なバトルシステム

戦闘はターン制のコマンド選択式。
攻撃時にターゲット部位を選択するのが特徴で、頭は当てにくいがダメージが大きい、胴体は当てやすいがダメージは小さいといったリスクとリターンを考えて行動することになる。

部位選択

メディック(衛生兵)を先に倒さないと回復されてしまうとか、スキルの必中攻撃や攻撃バフ等をちゃんと利用しないと厳しい戦いになる中々シビアな戦闘バランスになっている。
スキルはML(Morale=士気)を消費することで使用可能なのだけど、士気ということで満タンになれば必ずクリティカルになるという利点はあるが、逆に失うと攻撃力が半減するので無闇には使えない。

4.イベントと選択肢が戦闘に影響を与える

会話中や時にはボス戦の合間に選択肢が発生して、選んだ結果によって戦闘で必要なMLが上下することがある。
選択肢に関係なく士気が下がるようなイベントが発生したときは強制的にMLが下がったりすることもある。戦争(戦闘)において士気が重要であることを実感できる。

5.狙撃パート

ターン制バトルとは別に、Rourkeが狙撃手ということで遠距離から標的を狙撃するミニゲーム的なモード。
時間内に限られた弾薬で全ての標的にヒットさせるのだけど、ヘッドショットじゃなくどこに当ててもいい。照準はちょっとブレるが標的は大体じっとしているので当てるのは簡単だ。

狙撃パート

FPSにあるような照準を一定時間安定させる息止めはない。

6.豊富なサイドクエスト

NPCと話しているといたる所でサイドクエストが発生する。
あまりストーリーに影響するようなものはなかったし、ストーリーを進めると前の場所に戻れなかったりするから時間制限があるけど、報酬があるので戦闘が辛かったらやるくらいでもいいだろう。

7.本題はストーリー

ターン制コマンドバトルがあるRPGではあるけれど、ランダムエンカウントはなく戦闘は決まった場所だけで発生し、レベルや経験値の概念はない。
ゲームとしては戦いが本題ではなく、戦争を背景にした道徳的な葛藤や言語の壁があるコミュニケーションの難しさを取り扱う物語に重点があるようで会話シーンが最も多い。

8.魅力的なピクセルアート

人の動きと小物まで作り込まれた美しいピクセルアートはとても魅力的。四頭身くらいのデザインはあんまり見たことがないので新鮮でもあった。

大体何か食べてるLynn

大体何か食べてるLynnは会話中よく動いて食べる。この動いているLynnを見てほしい。

9.日本語ローカライズの予定はある

残念ながら現在は英語版しかない。日本語を含め各言語にも対応する予定があるというメディア記事は数年前だが一応ある。

過酷な戦場をアニメ調で描くRPG『Long Gone Days』3月29日に早期アクセス版配信へ。日本語はアップデートにて対応予定(AUTOMATON)

10.つづきはいつ?

現在アーリーアクセス中で完結はしていない。
正式な発表はないけれど、SteamのLong Gone Daysスレッドでは最近開発者から「ゲームは最後までプレイできる状態で、あとは修正する必要のある小さなバグがある」という書き込みがある。
しかし、これまで何度も延期を繰り返しているので過度な期待はしないでおこう。

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