【テーマ元記事】
あるゲーム開発者が「メタスコアのせいで綺麗だけどつまらないゲームが作られやすくなった」と投じ、議論白熱。バグがない綺麗なゲームがいいor後から直す野心作がいい(AUTOMATON)
この記事(の元になった発言者)によると『粗が少なく安定さえしていれば、どんなに退屈なゲームでもメタスコア80点が保証されているため、メタスコアのためにそんなゲームばかり作られる状況になりうることを危惧している』というような指摘がされている。
まずメタスコアとはMetacritic(メタクリティック)というレビュー収集サイトでメディアやユーザーから取得したレビューをまとめて数値化したものだ。
多くのメディアやユーザーのレビューを集計していて歴史もあるため世界で最も影響力の大きいレビューサイトと言っても過言ではない。
『粗がないけど退屈ゲーム』が具体的に何を指してるのかわからないからなんとも言えないけど、『粗がない』という部分がバグがないとか動作が快適なものだというなら、ユーザーからしたらそこはそもそも大前提そうであってほしいものだ。
どんなに野心的でおもしろい可能性のあるゲームだとしても、バグや動作に支障があってまともに遊べなかったらプレイヤーはその可能性に気づけないままやめてしまうし、いざ評価するとき印象に残りやすい粗の部分に気を取られて評価がブレてしまうのは仕方のない話だと思う。
今でこそ評価されているサイバーパンク2077もリリース初動はバグが多く、特にCS版は動作が快適じゃなかった為に不満の声がたくさん挙がって返品騒動なんてことになったけども、そこばかり話題になってて本来のゲームとしての楽しさがほぼ語られないのが当時は残念で仕方がなかったのを今でも覚えてる。
メタスコアを意識し過ぎるのはよくないだろうけど、それで粗のないゲームが出来るならそれは悪いことじゃない。そもそも粗のないゲームを重視したら退屈なゲームになるというのも関連性がないように思う。それで粗がないだけの退屈なゲームがメタスコアで80点保証されてるというのならもう評価の仕方がおかしいだろう。
元記事にある『バグを直してもメタスコアは上がりにくい』というのはわかる。
サイバーパンク2077は話題になったゲームだし開発元(CD PROJEKT RED)の努力と宣伝力で立て直したけども、大体のゲームは致命的だったバグを修正したとしても戻ってくるユーザーは限られて元の評価から立て直せることは稀だ。でもこれはバグに限らず、退屈なゲームがアプデで野心的なゲームに生まれ変わっても再評価されるのは難しい。
メタクリティックはゲームだけでなく映画や音楽、テレビ番組まで評価されているレビューサイトだけど、ゲームだけはリリース後からアップデートで不満だった点が改善されることがある。元々メタクリティックが世に出てきたときに後でアプデされるなんて時代じゃなかったし映画や音楽は通常そんなことしないから対応しきれないだろう。
あとユーザー側のプレイ環境が人によって様々だというのもゲームの特徴で、最新PCなら快適だけど旧型PCやCS版は動作が重いとか環境によって感じ方が違うわけだ。一応ゲームはプラットフォームごとにメタスコアはあるのだけども果たしてどこまで機能していることか。
とにもかくにも粗のないゲームが悪いわけじゃなくむしろ良いわけで、退屈なゲームが一定の評価をされることがないようメタスコアが機能されることを望みつつ、ユーザーとしては点数という直感的でわかりやすいメタスコアや他のレビュー点数だけ見て影響を受け過ぎないよう自分の気持ちや体験を大事にしていきたいね。
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