既視感満載ながら文句なしの遊びやすさ重視の快適さ:パルワールド感想

アーリーアクセス開始から驚異的な売り上げ速度とSteam同時接続数、そしてその既視感あるデザインとゲームシステムについて日々話題に事欠かないパルワールドをついに始めてしまった。

既視感のあるデザイン

パルの見た目が主にポケモンを含めた他企業のキャラクターに似ていると指摘されていることについて問題があるかどうかはユーザーがあーだこーだ言っても仕方ないので企業同士で決着してほしいのだけど、どうしようもないほど似ているものが一部いることは間違いないから該当しているものだけアーリーアクセス中に適度に差し替えるなりすればこの話題は落ち着くように思う。
ともあれ、この話題が尽きないからこそ宣伝効果の影響も大きいわけで法的に問題ないのなら早々に差し替えるなんてこともしないだろうとも思う。

パル

ポケモンも現実に存在するモノをモチーフにしているものが多く、1000種類以上もいるのだからそりゃ何かしら似ることは仕方ないけど、この丸みと質感で可愛らしさを重視したモンスターってなると仮にまだポケモンがモチーフにしていないモノをベースにしたパルがいたとしても「何かポケモンっぽい」ってなりそうだよね。

既視感のあるゲームシステム

多種多様な生物を捕まえて育成、戦闘、繁殖、働かせるといったゲームシステムの根幹はARK: Survival Evolvedに通ずる部分が多々あるけど、ARKと比べたら見た目の可愛らしさや指示しなくてもある程度自動で動いてくれること、そして基本ロストすることのないカジュアルな仕様はとても取っつきやすい。

かと思いきやこの可愛らしさでパルたちは銃を持って戦ったり、プレイヤーに盾として扱われたり、ロケットランチャーの弾として自爆特攻させられたりする。

クルリス

他にも拠点で無理な労働をさせているとSAN値(精神的安定度)が低下し仕事をサボりだして最悪拠点で暴れることになったりするし、パルワールドには敵役として密猟団がいるのだけどパルを解体したり闇商人に売ったりできるプレイヤーは非人道的な密猟団そのものだ。
ある意味こういうわかりやすいギャップとツッコミどころが受けているのかもしれないね。これでIARC(国際年齢評価)7+なのだからおもしろい。ちなみにこれは7歳以上のみを対象としたコンテンツと評価されたものでCERO:AからCERO:Bに相当する。

パルワールドIARC

既視感のある部分は非常に多いのだけども、ゲームとしてはアーリーアクセス出始めとは思えないほど出来がいい。カジュアルなゲーム性と快適性を重視しているため手触りがよくストレスが少ないのだ。
例えば、クラフトするとき素材を手に持っていなくても拠点エリア内の収納箱に入ってる素材を勝手に使ってくれたり、農業の水やりをするときわざわざ水を汲んでくる作業が必要がないといった省略できる部分はとことん割り切っている。
素材を出し入れしたり、水を汲んだりするような面倒な作業は、効率的な配置を考えたり徐々に設備を発展させて時間短縮・自動化させていく楽しみがあるのだけど、しばらくは面倒な作業としか感じないものだ。
その辺りを省略してくれているから取っつきやすさは段違いだけど、拠点が発展していく楽しみは欲しいから長く遊んでいく中でもっと効率的な設備やパルが現れて拠点拡張していってくれるのかどうかは気になるところだ。

ゲーム内で確認できるパル図鑑によると現在111種類のパルがいるようで比較されるであろうポケモンより少ないのは当然だけども、戦闘用だけじゃないむしろそちらがメインかもしれない12種類ある作業の適正組み合わせがパルごとに異なるので、自分の作った拠点で効率的に作業してくれるパルを探していくだけでしばらく十分に楽しめるかもしれない。それにアーリーアクセス中に建築物やパルが増えていくことは間違いない。
同開発のクラフトピアが現在アーリーアクセス4年目とはいえ更新はマメにやってる印象だからこれだけ話題になってるパルワールドも同等以上にやってくれるだろうと期待できるので注目していこう。

タマコッコ

個人的な余談。
待望の風来のシレン6が今週発売するからパルワールドは興味あったけど先にシレン6に手を付けてからだって決めてたのにあまりの話題性の大きさに我慢しきれなくなったよ……。実際ちゃんと出来がよくて楽しかったからいいんだけどね。

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