シロナガス島への帰還:六章~終章プレイメモ

殺人事件の真相は明かされて、シロナガス島の秘密に関わるそれぞれの思惑も出揃ってきたから新たな秘密の提示はない解決編へ。

プレイメモ1:序章~二章
プレイメモ2:三章
プレイメモ3:四章
プレイメモ4:五章

プレイメモ:六章~終章

※ネタバレあり。既プレイ推奨。
あくまで個人的なメモで思い込みや勘違い、ミスリードに引っ掛かった考察が含まれる恐れがあります。

六章

爆弾を解除した池田たちは休む間もなく不死の化け物となり知性を失ったジェイコブとかつての屋敷の人間たちに襲われる。リールが犠牲となって時間を稼いでる間に地下室へ乗り込み最後の決着を付けにいく。

地下室で解除コードを手に入れて完全な不死の力を得たヴィンセント。瀕死のジゼルを連れて逃げ込んだ先にあった脳ハッキングの装置でジゼルが知っている不死を殺す方法を得るため、ねね子はジゼルの記憶の中にダイブする。

・ゾンビジェイコブ
ヴィンセントに殺された後、すぐ運ばれたとしても大して時間は経ってないだろうに不完全な不死化は短時間で出来てしまうようだ。さらにBH(ブレインハッキング)で行動のプログラムも入れるのだから相当仕事が早い。

・蜘蛛の化け物
リールが犠牲になって相手をした化け物。こいつが量産されてたら終わってた。

三十分以内に解除コードを教えてなければ皆殺しにするとは言ってたけど、たぶん解除コードは何よりも優先されるからジゼルを捕らえてから放ったんだろう。

・瀕死のアビー
最後だからいっぱい話してくれるアビー。

【アビーからの情報】
・島で研究されていたのは不死の技術。N131やその他化け物は副産物。
・ヴィンセントは島の研究、不死の技術を独りで奪おうとしている。
元々レイモンドに忠誠を誓ってたわけでなく、虎視眈々と研究の横取りを狙っていて今回の事件で解除コードを得るチャンスを得たから本格的に行動を開始したのだろう。
・解除コードとは島の研究者が封印していた完全な不死の技術を復活させるための鍵。
・ジゼルの行動(殺人事件)については傍観していただけ、指示通りの部屋割りと通信装置の破壊のみ手伝った。
ジゼルは正体を隠しながら行動していただろうけど、ヴィンセントたちも誰が解除コードを持っているか知りたいだろうから隠しカメラとかなんなりで探ってなかったのか?
・事の始まりはジゼルがレイモンドに島の内情をバラすと脅しをかけたのがきっかけで、裏切り者の話はそこから。ロイ・ヒギンズが自殺したのは裏切りの心当たりがあって招待状が来たからではなく、島の悪事に関わっていたことを改めて認識して罪の意識に耐えられなかったとかか。
・レイモンドの遺体が発見された頃、ジゼルは解除コードの存在を裏付ける決定的な情報を伝えた。それでヴィンセントたちは目撃者を消し、島の研究を手に入れることを決めた。
具体的にどういった情報かは提示されてない? コードを入力する形式とかそういったものか?
それにしても、ここでレイモンドの心臓部にカードを入れておいたのはジゼルだろうけど、その後レイモンドの部屋に幻覚剤を撒いたのはヴィンセントたちのはず。ここは完全に共謀では?
・N131は人間の娘アウロラが元に作られた。昔ジゼルがこの島にいて関係があったから言うことを聞いた? それはヴィンセントたちも想定外のはず。でも池田たちがヴィンセントの元に辿り着いたときジゼルは負けてたし、N131はジゼルを助ける素振りもなくヴィンセントの指示に従っていたからBHによる操作には抗えなかったのだろう。

・ジゼルの誤算?
池田たちがヴィンセントの元に辿り着いたときには、池田もやられた脳ハッキングのシステムをジゼルは使われて既に解除コードを知られて完全な不死になるタイミングだった。
たぶんジゼルは復讐を完遂したら最終的に違うコードを教えるか自分で入力して施設を爆破したかったんじゃないかなと思うけど、このシステムは知らなかったんだろうな。

七章

ジゼルがシロナガス島に連れてこられて脱出するまでの話。
島で出会ったアウロラとの関係、解除コードを知るきっかけ。

・特別なゲーム
エタノール燃焼で少女が焼け死ぬか生き残るかの賭けが行われていた。
ジゼルは生き残るが火傷を負った。このときジェイコブがいて復讐の対象だっただろうに何でトマスが対象だったんだろう? 同じ方法でジェイコブに復讐してやればよかったのにな。

・リボンの色
赤色:殺してもかまわない娘
黄色:薬の実験をされる娘
青色:臓器や身体の部位を移植される娘

ジゼルは赤、アウロラは青。黄色がもういないのは不死の研究がある程度完成していたからだろうか。

・アウロラの臓器提供者
-最初の両腎臓はエイダ・ヒギンズ
-心臓はアレックス

アレックスのカルテが破られていたのは最後に真実を明らかにするゲーム演出上の理由で誰かが意思を持ってやったものではなかったか。

・研究者ノーマン
トレイラーにいたからこの研究者どこに隠れていつ出てくるんだとずっと構えてたらこのタイミングとはね。ネタバレ喰らったーと思ったけど本編中はもういないからある意味ミスリードだった。

・もう一人のアウロラ
池田が仮想世界で出会ったアウロラは脳コピーでデータ化されたアウロラだった。
でもそれを実行したのがノーマンなら、制御されて喋れないことがあるのは何でだろう?

仮想世界でアウロラが言っていた「私……最後まで上手くやれたのかしら……」は、現実世界のアウロラの最期やジゼルが島から逃げ出せたのかを仮想世界のアウロラは知らないから気になってるんだろう。でも仮想世界の中でアウロラはジゼルに何も反応していない。時間が経って成長してるから気づかなかった?

・解除コード
ジゼルを脱出させるときノーマンが託した。解除コードはARR144。
コードを間違えると施設全体は爆破される。

・アウロラN131
不完全な試薬をヴィンセントの指示でトマスがアウロラに打った。

終章

不死となったヴィンセントとの決着。島からの脱出。

・焦ったヴィンセント
ねね子は普通では見られない深い記憶領域までアクセスしないと不死を殺す方法に辿り着けないと言ったけど、解除コードとほぼ同じタイミングと流れで手に入れてたから普通に知ることができたんじゃないだろうか。
ヴィンセントは解除コードを手に入れた時点でもう後の話はどうでもいいとシステム終了させて不死に対抗する方法の所まで見てなかったのかな。

・シロナガス島への帰還
アレックスに移植されていたアウロラの心臓。
心臓に宿ったアウロラの意思がそうさせたのか、アレックスは呼ばれるようにシロナガス島へやって来た。ずっと気になっていたタイトルの『帰還』はこれだった。

シロナガス島への帰還

このシーン、七章ねね子への呼びかけ、そして最期の「ヴィンセント……お前はやり遂げたか……? 私は……やり遂げたぞ!」と終盤のジゼルはこの作品を象徴するほど印象に残るキャラクターに昇華したね。この辺りの感情の高ぶりすごかった。

・エピローグ
その後どうなったか短くまとめるやつ個人的に好きなんだ。

エピローグ

池田とねね子がどういう関係とか、何で日本から来たとか特に描かれないんだね。良いコンビだし他の物語や前日譚とかも見たいね。あとエピローグになって急に良い声で喋り出す池田ずるいなぁ。

あとがき

魅力的なミステリーと冒険譚、緊迫感を与えるちょいホラーが程よく織り交ざった物語、そしてタイトル回収を含む終盤の盛り上がりは数百円で体験できるゲームとしては高すぎる満足感。
選択肢とポイントクリックで捜査・探索をするゲームシステムに真新しさはないけど、物語のクオリティが高いから全く新しい要素を求める必要はなくて、むしろ古典的なスタイルが物語に合ってると思えるほどだった。

現時点で続編の体験版が出ているので楽しみ。
TABINOMICHI GAMES

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