続Starfieldクリア後感想:希薄になってくる宇宙

メインミッションのクリア後、勢力ミッションやその他サブミッションをいくつか攻略してから追加で思う所を書いてみる。プレイ時間は約120時間、周回はせず1周目を継続プレイしている。

メインミッションクリア時の感想
Starfieldクリア後感想

希薄さが増してくる宇宙要素

大まかな感想はクリア後感想で書いたことと変わらない。
ただ、Starfieldは言ってしまえばFalloutに宇宙要素をぶち込んだようなものだけど、その宇宙要素は遊び続けるほどに希薄さを感じてくる。

戦闘だったらいつもの見慣れた銃や刃物、鈍器などで戦ってしまっている。レーザー兵器はあるけど、敵もそんなに使ってこないし実弾より割高だから使いにくい。
せっかく2330年というトンデモ未来なのだからライトセーバーとかサン・クラッシャーみたいな超兵器が登場して、主人公はフォースの力に目覚めるくらいはっちゃけてもよかったんじゃないだろうか。
戦う相手は人が多いけど、もっと化け物みたいな異星生物や知能を持ったエイリアンがどんどん登場することを期待していた。
そうだったならFalloutはポストアポカリプス、TESはファンタジー、Starfieldは超未来SFとしっかり振り切って分けることができたと思う。現状はFallout+αと言われてもしっくりくる。

宇宙船の戦闘においても重要なのは船の兵装と性能で、戦略とアクション性はほぼない単調なものだ。
宇宙船で巨大なコロニーレーザーやデス・スターを破壊するようなぶっ飛んだミッションはないものだろうか。

街並みもさほど宇宙らしさはない。低重力を利用した移動をしている人はいないし、超未来なのに徒歩で移動している人ばかり、Falloutに登場すると言われてもわからないような街がいくつもある。
ネオンは見た目こそサイバーパンク風の街だけど、住民たちは他の惑星にいる人たちと変わらない。この惑星に住んでいるという生活感がないんだ。

ネオン

惑星ごとに採掘できる鉱石、採取できる素材の違いは初見時こそなるほどと思ったものだけど、大体の鉱石と素材は雑貨屋で購入できることに気づいてしまったし、よほど拠点作りを熱心にするとかでなければ自力で採掘、採取するほどのことではないだろう。

惑星、建造物、洞窟などが変わり映えしないのも、メインミッションを進めている内はあまり気にせず、もっと寄り道すれば新しい発見があるものだと思っていた。
実際、勢力ミッションなどで訪れる場所は真新しさがあったものの、そういった用途のない惑星に関してはどこか見たことあるもので溢れているようだ。
オープンワールドのゲームをするときはマップを埋めることを優先したくなる性格だけども、Starfieldについてはその膨大過ぎる広さもあるが、どうせ同じ景色ばかりだろうという諦めの方が強く、未踏の地が多く残っている。

FalloutやTESの名残を感じる不要な要素

Falloutと区別するためなのかStarfieldには放射能被ばく、空腹、喉の渇きの要素がない。でも宇宙なら放射能はあってもよかったと思う。空腹と喉の渇きはないならないでいいけど、それだったら食料や料理はいっそ失くすか回復、バフアイテムとして実用に足る性能にするべきだろう。FalloutやTESの名残なのかわからないが、空腹と喉の渇きが存在しない世界の食料は死にアイテムと化している。

ストレージ(インベントリ、容量)について、今作は宇宙船の貨物容量は増やせるし、拠点の収納箱を増やせば無限にアイテムを保管できる。ただそれも、Fallout76のように全ての収納箱が四次元共通箱になっている操作性のままだ。
所持品を収納箱に入れるまでのボタンを押す回数が多くて、マインクラフトみたいに一つ一つのチェストからアイテムを出し入れするような簡単操作になっていない。
何に使うのかわからない、処分していいのかもわからないアイテムがたくさんあるゲームなんだから、もう未来の超技術で無限にアイテムを保管できる四次元収納箱にしてもよくないかな?

アイテムを整理する楽しさというのは確かにある。捨てるのは流石にもったいないから売って処分したいんだけど、そこでNPCの残クレジットって必要? って話になる。
どうせ椅子に座って約24時間待機すれば残クレジット補充されるんだし、この快適とはいえない時間はいらないものだ。そもそも数百年後の未来で現金やり取りしているのが不思議でならない。

一貫して辛口になってしまったけれど、ここまで気になるにはFalloutやTESを体験した上でStarfieldをそれなりの時間プレイしてから思うものだから、普通に一周遊ぶ分にはベセスダの安定したオープンワールドRPGを十分に体験ができるだろうと思う。

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