新たなゼルダの伝説シリーズ続編の形:ティアーズ オブ ザ キングダム序盤感想

Nintendo Switchのローンチタイトルにして最高傑作と言っても過言ではない『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(以下BOTW)』の続編『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』がついに発売!

約3時間のプレイでチュートリアルエリアを終え、ハイラルを歩き回れるようになるまで進めた時点で早くもBOTWの続編に恥じない出来栄えであることを確信した。

新たなゼルダの伝説シリーズ続編の形

ゼルダの伝説シリーズ内の続編モノといえば、時のオカリナとムジュラの仮面がある。
ムジュラの仮面は操作性やUIが時のオカリナに準拠したものになっていたけど、冒険の舞台や仮面を使った戦闘と謎解き、時間の概念などゲームのコアは全く新しいものになっていた。

ティアーズ オブ ザ キングダムは新たな舞台がありながら、ハイラルというBOTWと同じマップのベースがある。さらに謎解きなどに必要なメインアイテムは変わっているものの、BOTWにあったものをアップグレードしたようなもので攻略の幅が広がっている。まさにゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド2、またはブレス オブ ザ ワイルドの超大型アップグレード版のようだ。BOTWの続編が遊びたいという期待に完璧に答えてくれる形となっていた。

BOTWは序盤から手に入る4つのシーカーアイテムを最後まで工夫しながら使い続けた。今作はシーカーアイテムから代わる新たな能力を使っていくことになる。
最初に手に入るウルトラハンドは離れた場所にある物を掴んだり動かすことができる能力。これだけならBOTWのマグネキャッチと変わりない。

ウルトラハンド

ウルトラハンドはさらに物同士を接着して新しい物を作ることができる。
丸太同士を接着して長くすることで橋を作ったり、木の板にフックを付けてロープウェイにしたり、丸太に帆を付けて船を作ったりとプレイヤーの創造力でいろいろな攻略の方法が発見できそうだ。

ウルトラハンド接着

もう1つの新能力スクラビルドもリンクが持っている武器や盾と他の物をくっつけることで新たな使い道を発揮する組み合わせを考える創造力が求められる。
まだ他の能力はあるけど、間違いなく今作の目玉となるのはこのウルトラハンドとスクラビルドだと思う。

スクラビルド

BOTWでギミックを解いたときに「ボク天才かも!」みたいな感覚は今作もしっかり味わえる。

続編故のストレス

BOTWの移動手段といえばパラセール。あれがあったから広大なマップをストレスなく移動できたし、空中散歩しながら周りを見渡すことで新たな発見をすることができた。
トレーラー映像でパラセールがあることは知っているし、チュートリアルの間は徒歩移動ならではの発見をしてほしいのだろうと思うけど、BOTWの感覚が残っちゃっているからパラセールを手に入れていない現時点では移動がちょっとストレスになってしまう。うっかりするとパラセールがあるつもりで高所から飛び降りそうになる。

短いがんばりゲージとかすぐ壊れちゃう武器とか序盤だから不便なのは仕方ないんだけども、BOTWの快適になった頃を知っているからどうしても気になっちゃうね。

期待がふくらむ導入とストーリー

続編モノで主人公が何故か弱くなっているゲーム的お約束はなく、ゲームスタート時のリンクは前作で世界を救った勇者にふさわしいハートとがんばりゲージ最大の状態。
もちろん、そのままってことはなくすぐにパワーダウンしてしまうイベントがあって、いつものハート3個スタートになるから結果的には同じなんだけども、リンクの右腕が瘴気にやられたことで新たな右腕が与えられて、その右腕に付与されている能力が使えるようになるとか理由付けがしっかりと丁寧に作られている。

BOTWは導入でいきなり世界の広さを見せることで、これからはじまる冒険への期待に胸を膨らまさせてくれたが

ブレスオブザワイルド導入

今作もチュートリアルの空島とハイラルへ降り立つとき、それぞれ空中から見渡させることで新たな冒険を前にわくわくさせてくれる。

ティアーズ オブ ザ キングダム導入

はぐれてしまったゼルダ、朽ちてしまったマスターソード、異変の起こったハイラル城、リンクの右腕は最終的にどうなるのか、何もかも先が気になるティアーズ オブ ザ キングダム。きっとBOTWに劣らないボリュームとやり込み要素があるだろうし、じっくり楽しませてもらおう!

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